語源項目

yama

やま・山

文証 上代日本語 名詞 Frellesvig-Whitman転写

山(上代日本語yama)

資料横断で引く やまや

単語家族と見出しの単位 4件

*yama「山」やま source
やま 山 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
名詞

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
yama / noun / mountain
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l050034
*yama 説内
言語
日琉祖語
種別
語根
品詞
語根

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やま 山 文証
言語
日本語
種別
語
品詞
名詞

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于 拙 2026-08-20 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
日本語通時連語コーパス(DCCJ) データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語彙素「山(やま)」
Thomas Pellard 2026-08-17; version 1 記述
山 / ヤマ / 2
文献
Japanese has effectively only two accent patterns: A quantitative and information-theoretic approach to lexical predictability プレプリント/SocArXiv
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
scajk-accent.jsonlの語彙素「山」
*や 説内
言語
日本語(時代を特定しない)
種別
形態素
品詞
未記入

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語形0件

語形情報はありません。

語形の状態 文証 再建 編集 説内
主張の等級 定説 通説 提案 推測 疑義

語義3件

山。

National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
mountain
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l050034の語義1
阪倉篤義 2011 記述
「平地より隆起した地塊」
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
第一部1「名づけの由来」の節「なぜ「ヤマ」か」、ダンプ頁012

鉱石や石炭を採掘する場所。鉱山。

精選版日本国語大辞典 2006 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
見出し「やま【山】」の語義③

投機的な仕事や、その対象。

阪倉篤義 2011 記述
投機的な仕事や、その対象
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
第一部1「名づけの由来」の節「原義から転義へ」、ダンプ頁030

諸説 4説/主張8件

日琉語族内部の比較3説

日琉諸語どうしの対応と内的再建によります

山のyama

主張3件

公開された再建は島袋の*yamaとマーティンの*damaで、語頭の子音で分かれる。 どちらも疑問符を伴わず、中間形も置かない。

再建 提案

島袋は日琉祖語*yama「山」を立て、上代日本語yama・東国語yamaに至る系列に置く。

日本語諸方言と琉球諸語のアクセントの対応から導いた再建。語頭をyのまま置き、 語形は上代語形と変わらない。琉球側も八重山までyamaで揃い、与那国のみdamaとする。

Shimabukuro, Moriyo 2007 提唱
mountain (2.3) PJ *_yama, PMJ *_yama [yama⌉, ya⌉ma, _yama, _yama]: WOJ yama, EOJ yama, MJ yama, PR *_yama⌉, PA *yama⌉ [yama, _yama, yama⌉], PO *yama [_yama:, _yama, yama]: OR yama ~ ya:ma, PM *_yama⌉ [yama⌉, yama⌉, yama⌉], PY *_yama⌉ [_yama, (yamana), yama], Y _dama.
文献
The Accentual History of the Japanese and Ryukyuan Languages: A Reconstruction 書籍/Languages of Asia 2
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
付録(p. 370)
再建 提案

マーティンはyamaを*damaに遡らせる。

疑問符も中間形も伴わない1段の再建。語頭を*dとする点で、yを保つ島袋の*yamaと分かれる。 マーティンは語頭のyを*dに遡らせる扱いを他の語にも当て、山を成員に持つ複合語の項でも *damaと綴る(yamabato「山鳩」、yamabiko「山彦」)。

Martin, Samuel Elmo 1987 提唱
2.3 yama < *dama. 'mountain'. LL - 2-2-B B-B-B. NS (73c, 77b [14:155-M]) LL, (77b [14:154-M] mistake?) LH; NS (T 119) LL, (T 79; 22, 23; 71) HH.
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
第5章§5.9(p. 571)
音韻対応 提案

マーティンは第5章§5.2で、上代語の語頭y-の祖形に*d-という表記を採ると述べ、 語頭w-の祖形には*b-を採って有声閉鎖音であったとみる。 *b-と*d-はラムステットが最初に提案したものとする。

第5章の語の表に入る前の、表記の取り決めを述べる節にある。 *d-については「*j-のほうがよかったかもしれない」と自ら書き、 有声破擦音[dž]か口蓋化した有声閉鎖音[dʸ]と解する余地を残す。 *b-については有声閉鎖音であったと信じる旨を書くにとどめ、根拠は挙げない。 第1章§43では「we suggest may earlier have been」と条件を付し、 この2つの祖形がラムステットの提案に遡ることを括弧に入れて記す。 語の表の個々の項はこの取り決めを引かないため、山の*dama・尾の*bo・腸の*bataは いずれもこの節を前提として読む。

Martin, Samuel Elmo 1987 記述
We have chosen to use the notation *d- for the ancestor of the initial y-, but perhaps "*j-" — to be interpreted as the voiced affricate [dž] or as the palatalized voiced stop [dʸ] — would have made a better choice, being the IPA notation of y-, in any event. (On the ancestral pronunciation of later y-, see Ch. 1, §22.) We use the notation *b- for the ancestor of later w- and believe it was a voiced stop.
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
第5章§5.2(p. 366)
Martin, Samuel Elmo 1987 伝聞
the initials that we suggest may earlier have been *d- (or *j-) and *b-. (The *b- and *d- were first proposed by Ramstedt.)
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
第1章§43(p. 57)

ヤ+マ説

主張1件

別の層 山のyamaに対して

ハマ・ヌマ・シマ・クマに共通する第二音節マを地形の要素とみる切り分けを、 ヤマにも当てはめた推定。祖形の再建ではない。上代語の語形の内部の分析にあたり、 島袋・マーティンの再建とは別の層を扱う。

語形成 推測

阪倉はヤマを「ヤという名で呼ばれるマ(地形)」の意でつけられた名と推定する。

ハマ・ヌマ・シマ・クマに共通する第二音節マを地形の要素とみる切り分けを前提とし、 その型をヤマにも当てはめた推定にあたる。阪倉自身がこの解釈をなお不十分とし、 「ではなかったか、というような推定を下すことはできる」と二重に留保を付す。 ヤに与えられる語義は本文にも無い。ONCOJは山を含む複合語を多く立てるが、 ヤを独立の要素として立てる語彙素は無い。 精選版日国はやまの語源に触れない。

阪倉篤義 2011 提唱
もしそうだとすれば、ヤマもまた、「ヤという名で呼ばれるマ(地形)」という意味でつけられた名ではなかったか、というような推定を下すことはできる
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
第一部1「名づけの由来」の節「なぜ「ヤマ」か」、ダンプ頁014

現代語のやまの転義

主張3件

隆起した地塊という一義から他の語義を導く整理と、鉱山の意から投機の意への転用。

語義の配当 定説

阪倉はやまで呼ばれるものを「平地より隆起した地塊」という一点で共通するものとする。

普通名詞が指す範囲を一つの特徴で括る立論で、語源の主張の前提に置かれる。 ONCOJの語義は「mountain」の一語のみを与え、精選版日国の語義①も 「地表にいちじるしく突起した部分」として同じ特徴を核に置く。

阪倉篤義 2011 記述
たとえば、「やま」という普通名詞で呼ばれるものは、その一つ一つが、位置・標高・土質・生育植物の種類などでは違っていても、とにかく、「平地より隆起した地塊」であるという一点で、共通していなければならない。
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
第一部1「名づけの由来」の節「なぜ「ヤマ」か」、ダンプ頁012
精選版日本国語大辞典 2006 支持

公開データには引用本文を収録していません。

文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
見出し「やま【山】」の語義①
語義の配当 提案

阪倉は現代語のやまに七つの意味を認め、②以下の語源を①に置く。

七つの区切りは阪倉自身の整理で、精選版日国は同じ見出しの下に13の語義を並べる。 阪倉の②③④⑤⑥は日国の③④⑥⑩⑧にそれぞれ対応し、阪倉の⑦にあたる投機の意を 日国は独立の語義に立てず、慣用句「山を掛ける」「山を張る」の側に置く。 語義の数は資料ごとの立項の方針に依り、比べられる量にならない。

阪倉篤義 2011 記述
のような種々の意味に用いられている場合、②以下の意味の「やま」の語源は①にあるわけだけれども、それを特に語源として問題にすることは、あまりない。
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
第一部1「名づけの由来」の節「原義から転義へ」、ダンプ頁030
語義変化 定説

阪倉は「試験にやまを張る」の投機の意を鉱石や石炭を採掘する場所の意に由来させる。

学研語源辞典が「山を掛ける」の項で同じ由来を独立に述べ、「山」を鉱山とし、 鉱脈のありそうな山の見当をつける意からの転とする。 精選版日国は「山を掛ける」を慣用句に立てるが、由来の説明を持たない。 同じ辞典が別に立てる「山を踏む」(罪を犯す)は獲物のある山に由来する隠語とされ、 鉱山の語義を経由しない。

阪倉篤義 2011 記述
せいぜいが、「試験にやまを張る」などと言う場合の⑦の意味が、②に由来することを説明する程度で足りるであろう。
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
第一部1「名づけの由来」の節「原義から転義へ」、ダンプ頁030
〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 支持

公開データには引用本文を収録していません。

文献
〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 辞典
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
1−5−79(頁242)

日琉語族の外部との比較1説

日琉語族を超える語族設定を伴います。設定そのものが争われます

山のyamaとトルコ語dağ

主張1件

マーティンが条件付きで触れる日本語外の比較で、これを支える材料は他に見つからない。

同源候補 推測

マーティンは第1章で、トルコ語dağ「山」が日本語のtake「峰」・taka「高」と同源となる 可能性に触れ、yamaが*da[ga]=maに遡るならこれも加わるかもしれないと述べる。

[g]が[ɣ]を経て消える現代トルコ語の変化を引き合いに出した箇所での言及で、 「may prove cognate」「perhaps」「if that is from」と三重に条件を付す。 音対応の一覧も、この比較を支える他の語も示さない。 第5章§5.9の山の項はこの比較に触れず、*damaのみを挙げる。

Martin, Samuel Elmo 1987 疑問
This is reminiscent of the softening of [g] to [ɣ] to zero in modern Turkish: da[ğ]a 'mountain', which may prove cognate with Japanese take 'peak' and taka 'high' (and perhaps yama 'mountain', if that is from *da[ga]=ma).
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
疑問(別の説に疑いを置きます)
箇所
第1章§32(p. 37)

用例0件

用例はありません。

書誌 7件/ページ388、かな見出し「やま」

採録元: 語彙研究文献語別目録

取り込み済みの行は著者と題目のみを持ち、掲載誌・刊年の欄は空である。

見出し著者文献名書誌注
やま 篠田定吉「〈山〉といふ言葉を拾ふ」書誌欄が空
やま 畑中友次「山の異称語」書誌欄が空
やま 萩谷朴「山は―地名類聚1」書誌欄が空
やま 服部四郎「やま・もり・たけ」書誌欄が空
やま 池田弥三郎「ことばのことばやま」書誌欄が空
やま 阪倉篤義『日本語の語源』書誌欄が空
やま 森田良行『基礎日本語2』書誌欄が空

外部データベース1件

語誌情報ポータル(語誌データベース) 国立国語研究所

山/ヤマの見出しが語誌情報ポータルに登録されている。索引のみを参照し、記事本文は見ていない。

https://goshidb.ninjal.ac.jp/goshidb/word.php?goiso=%E5%B1%B1&reading=%E3%83%A4%E3%83%9E&hinshi=%E5%90%8D%E8%A9%9E-%E6%99%AE%E9%80%9A%E5%90%8D%E8%A9%9E-%E4%B8%80%E8%88%AC