膝のpiza
主張2件
公開された再建はマーティンの*pinsaのみで、島袋2007の付録はこの語を扱わない。 琉球側の語形の帰属については、仲宗根1983の別の見方が報告される。
再建 提案
マーティンは膝のhizaをfyiza経由で*pinsaに遡らせ、アクセント類を2.1とする。
疑問符を伴わない1段の再建。鼻音を伴う*nsを置く点は、風の*kansa-Ci、 腸の*bataに対する島袋の扱いと同じ形の子音にあたり、上代語のzがこの*nsに遡るとみる。 膝を成員に持つ複合語の項でも*pinsaと綴る(hizakabura「膝頭」、hizatuki)。 この語は島袋2007の付録に無く、日琉祖語の再建はマーティンの1件のみである。
Martin, Samuel Elmo 1987 提唱
2.1 hiza < fyiza < *pinsa. 'lap; knees (= hiza-gasira/-kozoo)'. HH - 0-0-A A-A-x. Ongi Hx. Km x. Mr (Bm) HH. Edo HH. Ib H = 2.1. Sd hyida(a) A 'lap'; Sr hwisya A 'foot, leg'
- 文献
- The Japanese Language through Time 書籍
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第5章§5.9(p. 412)
同源候補 通説
マーティンは、仲宗根1983が琉球の*pisa「足」を*pira「平ら」と結び付けるであろうことを報告し、 hagi・suneを比較対象に挙げる。
マーティン自身の主張ではなく、他の研究者の立場の報告にとどまる。 報告は首里のhwisya「足、脚」を挙げた直後に「but」で導かれ、 その語形を膝の*pinsaに繋げる読みと、仲宗根の読みとが分かれることを示す。 仲宗根1983はこの作業環境で本文を見ていない。
Martin, Samuel Elmo 1987 伝聞
Sr hwisya A 'foot, leg' — but Nakamoto 1983:64 would associate Ryūkyū *pisa 'foot' with *pira 'flat'; cf. hagi, sune.
- 文献
- The Japanese Language through Time 書籍
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第5章§5.9(p. 412)