尹2026の山羊形成・借用説
主張10件
琉球祖語*petsuⁿdzi「羊」に*-jaを加えた形を起点とし、沖縄語の*tsʉ脱落途中の形が 前期宮古祖語へ借用された系列として宮古語pindza・pindaを説明する。
尹2026は日本語fituⁿzi「羊」と同根の琉球祖語形として*petsuⁿdziを立てる。
尹2026が日本語との語形・語義比較から示す再建である。同節では詳しい音対応を展開しない。
尹熙洙 2026 提唱
同根の琉球祖語 *petsuⁿdzi
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は山羊を表す形を琉球祖語*petsuⁿdziと接尾辞*-jaの結合として分析する。
『語音翻訳』の子音列と首里方言形を日本語fituⁿziとの同根関係に結び付ける分析である。接尾辞の機能は示されない。
尹熙洙 2026 提唱
*petsuⁿdzi に *-ja がついた形式
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は1501年の『語音翻訳』に山羊の形pi.co.cya /pitsʌtsja/が記録されると報告する。
尹2026による歴史資料の転写を採る。『語音翻訳』原資料との照合は未了である。
尹熙洙 2026 伝聞
『語音翻訳』に pi.co.cya /pitsʌtsja/ として在証
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹熙洙 2026 記述
『語音翻訳』(1501 年)
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- 第4章§4.1(p. 48)
尹2026は琉球祖語*petsuⁿdzi-jaから首里方言ɸiːdʑaːに至る過程で*tsʉが脱落したとする。
歴史資料のpitsʌtsjaと現代首里方言形の間に置く変化である。尹2026は脱落の原因を未詳とする。
尹熙洙 2026 提唱
*petsʉⁿdʑaː > *peddʑaː? > *peːdʑaː
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は沖縄語における*tsʉ脱落の中間段階が前期宮古祖語へ借用され、*peuⁿdzaになった可能性を示す。
尹2026が条件文で提示する借用案である。借用元の具体的な中間形と年代は示されない。
尹熙洙 2026 提唱
脱落の中間段階が前期宮古祖語 *peuⁿdza として借用
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(pp. 67–68)
尹2026は前期宮古祖語*peuⁿdzaから後期宮古祖語*pɪβɨⁿdzaを経て、中核pindzaと多良間pindaが生じたとする。
尹2026の前期・後期宮古祖語の母音史と、多良間方言の規則的な非破擦化に基づく系列である。
尹熙洙 2026 提唱
後期宮古祖語 *pɪβɨⁿdza を経て pindza :: pinda
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(pp. 67–68)
セリック・ケナン 2022; v34-u8 2026-08-21取得 記述
ぴんざ / pindza / 山羊
- 文献
- 宮古語砂川方言語彙調査ノート データセット/日琉言宝
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- lexemes.csv語形ID56718、meanings.csv対応行
セリック・ケナン 2022; v3-u8 2026-08-21取得 記述
ぴんだ / pinda / 山羊
- 文献
- みんなふつ語彙集 データセット/日琉言宝
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- lexemes.csv語形ID50073、meanings.csv対応行
尹2026は宮古以外の南琉球諸語の山羊形を後期宮古祖語からの借用とし、bを*βの適応と説明する。
南琉球諸語のbを後期宮古祖語*βの借用時の適応として扱う分析である。個別方言ごとの借用年代は示されない。
尹熙洙 2026 提唱
他の南琉球諸語の形を後期宮古祖語からの借用
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 68)
尹2026が後期宮古祖語*pɪβɨⁿdzaの中核宮古語反映とするpindzaは、砂川方言語彙集にも記録される。
再建形からpindzaへの系統関係は尹2026、砂川における語形と語義は方言語彙集に拠る。
尹熙洙 2026 提唱
中核 pindza
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(pp. 67–68)
セリック・ケナン 2022; v34-u8 2026-08-21取得 記述
ぴんざ / pindza / 山羊
- 文献
- 宮古語砂川方言語彙調査ノート データセット/日琉言宝
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- lexemes.csv語形ID56718、meanings.csv対応行
尹2026が後期宮古祖語*pɪβɨⁿdzaの多良間側反映とするpindaと同形の語は、水納方言語彙集にも記録される。
尹2026の多良間形と水納方言の同形を照合した。両地点の一致だけから水納形の個別史は決まらない。
尹熙洙 2026 提唱
多良間 pinda
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(pp. 67–68)
セリック・ケナン 2022; v3-u8 2026-08-21取得 記述
ぴんだ / pinda / 山羊
- 文献
- みんなふつ語彙集 データセット/日琉言宝
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- lexemes.csv語形ID50073、meanings.csv対応行
尹2026は『語音翻訳』のpitsʌtsjaと整合しないとして*pipiⁿdza再建を退け、伊江島titizjaを*tsʉ脱落過程の借用とみる。
1501年の転写形に子音列が残ることを根拠とする批判である。伊江島形の借用分析は推定として示される。
尹熙洙 2026 反対
『語音翻訳』の形を考慮すると,そのような再建は難しい
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 反対(別の説を退けます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 68)