語源項目

ututu

うつつ・現・顕

文証 上代日本語 名詞 Frellesvig-Whitman転写

うつつ(上代日本語ututu)

単語家族と見出しの単位 7件

*utu「現・顕」うつつ provisional

語基utuを中核に、ututuと形容詞utusiを結ぶ。畳語の縮約説は東京書籍『全訳古語辞典』と佐佐木2015による。 動詞utur・utusは成員候補である。ONCOJが示す両動詞の自他対応と、現し・現への同源関係は別の主張として扱う。 をつつはONCOJの同一語彙素内にあるが、佐佐木2015は別語とみるため、成員には数えない。

うつつ 現・顕 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
名詞

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
ututu / wotutu / noun / present, reality
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l052294
国立国語研究所 通時コーパスプロジェクト 2023-08-11 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
『日本語歴史コーパス』統合語彙表(バージョン2023.03) データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語彙素現(ウツツ、名詞-普通名詞-一般)の行
于 拙 2026-08-20 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
日本語通時連語コーパス(DCCJ) データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語彙素2407
精選版日本国語大辞典 2006 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
うつつ【現・顕】の項の見出し行
*うつ 説内
言語
日本語(時代を特定しない)
種別
形態素
品詞
語基

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うつし 現・顕 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
形容詞(シク活用)

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l080116
内藤明 記述
文献
万葉神事語辞典「うつし」 辞典/國學院大學デジタル・ミュージアム
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
万葉神事語辞典「うつし」、資料ID31757
うつる 移 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
動詞(四段・自動詞)

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l030276a
映る 記述
文献
映る 辞典/コトバンク デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
デジタル大辞泉「映る」
うつす 移・写 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
動詞(四段・他動詞)

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l030270a
写す 記述
文献
写す 辞典/コトバンク デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
精選版日本国語大辞典「写・映」①ロ
*うつうつ 説内
言語
日本語(時代を特定しない)
種別
語
品詞
未記入

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をつつ 現 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
名詞

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国立国語研究所 通時コーパスプロジェクト 2023-08-11 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
『日本語歴史コーパス』統合語彙表(バージョン2023.03) データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語彙素現(オツツ、名詞-普通名詞-一般)の行

語形0件

語形情報はありません。

語形の状態 文証 再建 編集 説内
主張の等級 定説 通説 提案 推測 疑義

語義3件

夢・虚構に対して、現実に存在していること。

精選版日本国語大辞典 2006 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
うつつ【現・顕】の項の語義①

目ざめて知覚がはっきりしている状態。正気。

精選版日本国語大辞典 2006 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
うつつ【現・顕】の項の語義②

夢か現実かはっきりしない状態。夢見ごこち。

精選版日本国語大辞典 2006 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
うつつ【現・顕】の項の語義③

諸説 3説/主張8件

阪倉の語基うつ説

主張1件

関係 に対して

顕現するさまを意味する語基うつから、うた→うたたと同じ方式でうつつが形成されたとみる。

派生 提案

阪倉は、うつつを、顕現するさまを意味する語基うつから形成された語とみる。

「しほほ」の成り立ちを説明する場面で、うたたと並ぶ例として挙げられる。 うつつの側の文証は厚く、ONCOJが24例、CHJが万葉集18例を数える。 語基うつは単独の語彙素としてONCOJに立たず、形容詞utusi・動詞utur/utusの語頭に現れるにとどまる。 語基から二音節を重ねる形成の生産性を示す資料は、この箇所に無い。

阪倉篤義 2011 提唱
頻りであるさまを意味する語基「うた」から「うたた」が形成されたり、顕現するさまを意味する「うつ」から「うつつ」が形成されたりする
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
第一部3「語源の考え方」の節「「しほ」と「しをる」」、ダンプ頁92

岩波古語辞典のウツウツ約説(原文未照合)

主張1件

関係 に対して

OCRを畳語ウツウツの縮約説と読む暫定的な整理である。原文との照合を要する。

派生 推測

岩波古語辞典のOCRは、うつつをウツシの語根ウツを重ねたウツウツの約とする記述と読めるが、印刷面は未照合である。

語基をウツに取る点は阪倉と一致し、うつつに至る経路が異なる。 辞典は畳語ウツウツの縮約とみる。阪倉の引用箇所は語基うつからの形成を述べ、途中の形を明記しない。 同じ辞典がうたたにもウタウタの約を当てるため、二語で同じ形成が繰り返される。 ウツウツの形そのものは、ONCOJにもCHJにも語彙素として無い。 引用したOCR本文は字が崩れており、読みが確定していない。

引用なし

語基utuの畳語縮約説

主張2件

関係 に対して

形容詞utusiの語幹utuを重ねた想定形utu-utuが縮約してututuになったとみる。 東京書籍『全訳古語辞典』が示す経路で、佐佐木2015も妥当な推定とする。

語形成 提案

うつつの畳語縮約説では、形容詞うつしに共通する語基utuを反復してutu-utuを想定する。

東京書籍『全訳古語辞典』が縮約前の形を示し、佐佐木2015も畳語の縮約説を妥当な推定とする。中間形の文証は示されない。

全訳古語辞典「うつつ」 提唱
文献
全訳古語辞典「うつつ」 辞典/JLogos
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
「うつつ」語源欄
佐佐木隆 2015-03 支持
文献
『萬葉集』の「をつづ/をつつ」と「うつつ(現)」 論文/学習院大学文学部研究年報
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
p.82
派生 提案

畳語縮約説は、想定形utu-utuから三音節のututuが生じたとみる。

辞典と佐佐木2015が述べる推定である。この語の変化だけから母音脱落の一般的な音法則は立てられない。

全訳古語辞典「うつつ」 提唱
文献
全訳古語辞典「うつつ」 辞典/JLogos
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
「うつつ」語源欄
佐佐木隆 2015-03 支持
文献
『萬葉集』の「をつづ/をつつ」と「うつつ(現)」 論文/学習院大学文学部研究年報
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
p.82

その他の主張4件

派生 通説

東京書籍『全訳古語辞典』は、うつつの由来を説明する際に、形容詞うつしの語幹をうつとする。

辞典が明示する語幹の分析である。形容詞utusiと動詞utusの連用形utusiの同一視は含まない。

全訳古語辞典「うつつ」 記述
文献
全訳古語辞典「うつつ」 辞典/JLogos
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
「うつつ」語源欄
同源候補 通説

ONCOJはuturとutusを自他対応のある動詞として相互に参照させる。

ONCOJの両語彙素のtransitivity欄による。この対応はututuとの同源関係を含まない。

National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l030276a・l030270aのtransitivity欄
同源候補 推測

語基utu「顕現するさま」と動詞utur・utusに同源関係を想定し、両動詞を単語家族の成員候補に置く。

編集上の仮説である。共通する語頭utuと、映る・写すの語義が現し・現に通じることを比較の根拠とする。 ONCOJは動詞間の自他対応だけを示す。大辞泉の映る・移る、写す・移すの同語源注も、現し・現との関係を述べない。 岩波古語辞典の同根注はOCRでのみ確認され、印刷面との照合を要する。音韻・アクセントと意味変化の検証は未了である。

National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 支持
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
lexicon.xml語彙素l080116・l030276a・l030270a
映る 支持
文献
映る 辞典/コトバンク デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
デジタル大辞泉「映る」
写す 支持
文献
写す 辞典/コトバンク デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
デジタル大辞泉「写す」
同定 推測

岩波古語辞典のOCRは、をつつをうつつの転とする記述と読めるが、印刷面は未照合である。

ONCOJは両語形を同じ語彙素l052294に収め、変化の向きを示さない。 CHJ統合語彙表は現(オツツ)を万葉集の4例に立て、上代に両形が並ぶことを示す。 辞典は下に助詞「にがきて」が続くとき濁ると注記するが、この部分のOCRは崩れている。 文証の分布からは、どちらが古いかは決まらない。

単語家族の成員4件

語根拠
うつつ【現・顕】(ututu)阪倉の語基うつ説、東京書籍『全訳古語辞典』と佐佐木2015の畳語縮約説。
うつし【現し・顕し】(utusi)東京書籍『全訳古語辞典』がうつつの語源欄で語幹うつを取り出す。
うつる【移る】(utur-) 候補c-utu-verbs-candidateによる候補。utusとの自他対応はONCOJが示す。
うつす【移す・写す】(utus-) 候補c-utu-verbs-candidateによる候補。uturとの自他対応はONCOJが示す。

用例0件

用例はありません。

外部データベース3件

語誌情報ポータル(語誌データベース) 国立国語研究所

語彙素「現」(ウツツ、名詞-普通名詞-一般)の項は語誌データベースの見出し索引(2026-08-20取得)にあり、実在する。項目本文の内容は未確認。

https://goshidb.ninjal.ac.jp/goshidb/word.php?goiso=現&reading=ウツツ&hinshi=名詞-普通名詞-一般

goibetsu

『語彙研究文献語別目録』はうつつ【現・顕】に2件を挙げる。柳田征司「「夢の意の〈ウツツ〉」」(『愛媛国文と教育』4、昭47・6)、 および片野達郎の一件(表題は丸数字のみ)。いずれも未見。

gogen-yurai

語源由来辞典に「現を抜かす」の項がある。項目本文はこの目録の利用条件により引かない。

https://gogen-yurai.jp/utsutsuwonukasu/