語源項目

atarasi

あたらし・惜・可惜

文証 上代日本語 形容詞(シク活用) Frellesvig-Whitman転写

あたらし【惜】(上代日本語atarasi)

資料横断で引く あたらしあたらあたる

対象の単位 3件

あたらし 惜 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
形容詞(シク活用)

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
atarasi / adjective / precious
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l007040
National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
atarasi / adjective / sikuAdj / precious
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l007040
国立国語研究所 通時コーパスプロジェクト 2023-08-11 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
『日本語歴史コーパス』統合語彙表(バージョン2023.03) データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語彙素可惜しい(アタラシイ、形容詞-一般)の行
あたら 惜 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
情態言(連体・副詞的)

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
atara / adjective / in vain, be a waste
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l007039
あたる 当 文証
言語
中古日本語
種別
語
品詞
動詞(四段)

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于 拙 2026-08-20 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
日本語通時連語コーパス(DCCJ) データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語彙素1265

語形0件

語形情報はありません。

語形の状態 文証 再建 編集 説内
主張の等級 定説 通説 提案 推測 疑義

語義1件

惜しい。勿体ないほどすばらしい。

National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
precious
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l007040の語義欄

諸説 1説/主張4件

当たるからの形成説(阪倉)

主張3件

あたらしを動詞あたるの語基にaと接尾語しが付いた形容詞とみ、「あたるべきものがあたっていない」不当さを 訴える気持を原義に置く。情態言あたらの連体・副詞用法と、平安時代の否定的用法への転換をその展開として説く。

派生 提案

阪倉はあたらしを動詞あたる(当たる)から作られた形容詞とみる(ataru〜atara+si)。すぐれた本質を持つものが、それにふさわしい状態にあたっていない、またはあたらなくなろうとする、その不当さを訴える気持を原義とする。

阪倉の語構成論に立つ分析で、動詞語基にaを添えて接尾語しを付ける型(かなし・やさし・ゆかし)に並べる。 『古事記』上巻「地を阿多良斯とこそ」、『日本書紀』雄略天皇条の歌謡「婀多羅斯枳葦那部の工匠」を 原義の例として引用する。ONCOJの語彙表はatarasiとataruを結ばない。

阪倉篤義 2011 提唱
すなわち、アタル―アタラシ(ataru〜atara+si)という、これまでに見て来たのと同じ型に属する構成の語と考えられる。
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
第二部6「愛惜の思い」の節「アタル―アタラシ」、ダンプ頁314
word_formation 提案

阪倉は『古事記』仁徳天皇条の歌謡「阿多良菅原」「阿多良清し女」のあたらを情態言とみ、名詞を直接に形容する用法から、「あたら盛りを過してむとか」(万葉集四三一八)のような副詞的用法へ傾いたとする。

情態言の枠組み(research/phenomena/vowel-suffix-nominalization-sakakura.yaml)に依存する分析で、ONCOJはataraを形容詞として立てる。

阪倉篤義 2011 提唱
「あたら菅原」「あたら清し女」の「あたら」は
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
第二部6「愛惜の思い」の節「アタル―アタラシ」、ダンプ頁317
語義変化 提案

阪倉は、上代のあたらしを「すばらしい」と訳せる肯定的な言い方とみる。常に老ゆ・過ぐ・絶つ・荒る・伐る・明くのような喪失を予想する文脈で用いられた。平安時代には理想にたがう事態そのものを「残念だ」「不本意だ」と否定的に言う用法(『源氏物語』明石・総角・御法)が一般化したとみる。

用例の並べ方と方向づけは阪倉の解釈で、同じ屈折を惜し・勿体なしにも認める。

阪倉篤義 2011 提唱
ところが、平安時代になると、理想にたがうもの、あるいは期待に反する事態そのことを、「あたらし」と形容し、あるいは、「あたらし」と叙述する用法も、しだいに一般的になる。
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
第二部6「愛惜の思い」の節「マイナスの事態」、ダンプ頁330–331

収録されている語源説は1件です。

その他の主張1件

別語彙素 定説

「惜」義のあたらし(ONCOJ l007040、precious)と、「新」義のaratasiから平安時代に成立したatarasi(ara.yaml、c-aratasi-atarasi)は別の語である。阪倉1978は前者をあたるからの形成とし、後者の交替を音位転倒とする説に疑問を示す(阪倉1974)。

ONCOJはaratasi(l007036、new)とatarasi(l007040、precious)を別の語彙素に立て、上代では語形も異なる。

National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l007036(aratasi、new)とl007040(atarasi、precious)
阪倉篤義 1974 記述
文献
「あらたし」から「あたらし」へ 論文/語文
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語文32、pp.12–21
阪倉篤義 2011 提唱
すなわち、アタル―アタラシ(ataru〜atara+si)という、これまでに見て来たのと同じ型に属する構成の語と考えられる。
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
第二部6「愛惜の思い」の節「アタル―アタラシ」、ダンプ頁314

用例0件

用例はありません。

外部データベース1件

oncoj

語彙素l007040(atarasi、precious)とl007039(atara)。

https://oncoj.ninjal.ac.jp/cgi-bin/lexicon.sh?lemma=l007040