語源項目

自由

じゆう・自由

文証 日本語

自由(漢籍由来の語と近代の訳語義)

資料横断で引く じゆう

単位 1件

じゆう 自由 文証
言語
日本語
種別
品詞
未記入

語形2件

じゆう jiyuu 現代東京のアクセント型 2 Thomas Pellard 文証

見出し形。歴史的仮名遣いと漢字表記の異同は用例検証とともに採録する。

自由 文証

学研語源辞典の見出しと目録の代表表記がともに用いる表記。

語形の状態 文証 再建 編集 説内
主張の等級 定説 通説 提案 推測 疑義

語義3件

漢籍のことばとしての意

勝手気まま。

〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
項目gogen-0929(項5−1−57、原本頁1336)
日本語に受容された旧義

勝手気まま。

漢籍由来の語義が日本語の用例にいつ現れるかは未確認。借用説の受容側語義として分けて置く。

〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 前提

公開データには引用本文を収録していません。

文献
〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 辞典
立場
前提(明言せずに前提します)
箇所
項目gogen-0929(項5−1−57、原本頁1336)
訳語として定着した現代の意

他からの強制や拘束を受けず、自分の思うままであること。また、その状態。

〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
項目gogen-0929の意味欄

諸説 1説/主張6件

漢籍語の訳語転用説

主張5件

漢籍のことばとして「勝手気まま」の意で用いられ、幕末以降にlibertyまたはfreedomの訳語に当てられて現在の語義になったとみる説明。 競合する説明は手元の出典にない。目録の13件を読むまで、この1説だけが並ぶ。

借用 提案

漢語「自由」は日本語へ借用され、字音語じゆう【自由】として受容された。字ごとの切韻拼音はdzih juである。

漢籍由来で旧義を「勝手気まま」とする点は一般向けの語源辞典1点に拠る。TshetUinh.jsは自・由の『広韻』音韻地位を個別に示す。語としての自由の中国語初出と日本語への受容時期は未確認。

〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
項目gogen-0929の語源欄
編纂者 2026-08-18 提唱
文献
自由の中古漢語音と日本語字音 覚え書き/編纂者覚え書き
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
2026-08-18の編纂メモ
Project NK2028 snapshot 2025-11-17; acquired 2026-08-19 記述
文献
tshet-uinh-data データセット/GitHub
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
『広韻』小韻2241(自)・990(由)
Project NK2028 2026-01-26 記述
文献
TshetUinh.js データセット/npm・GitHub
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
query字頭による音韻地位の検索
nk2028 2026-06-29 記述
文献
tshet-uinh-examples データセット/npm・GitHub
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
tupa.js・baxter.js
William H. Baxter 2014-09-20 記述
文献
Baxter-Sagart Old Chinese reconstruction, version 1.1 データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
Mandarin and Middle Chinese columns, 自dzijH and 由yuw
用例の年代 通説

日本の文献では『続日本紀』などに用例がある。

辞典が箇所を示さないため、用例そのものは未確認のまま。CHJ等で本文を確かめるまでattestationには採らない。

〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
項目gogen-0929の語源欄
語義変化 通説

日本語の自由の語義は、受容後の「勝手気まま」から、現代の「他からの強制や拘束を受けず、自分の思うままである状態」へ移った。

一般向けの辞典1点が語義の前後を述べるにとどまり、移行の時期・中間の語義・用例のいずれも示されない。 目録が挙げる13件(柳父章・鈴木修次・進藤咲子・三保忠夫ほか)はいずれも未見で、段階の刻み方が一致するかを確かめていない。

〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
項目gogen-0929の語源欄
訳語採用 通説

現代の語義は、英語libertyまたはfreedomの訳語としての用法に由来する。

辞典が訳語であることを見出しの分類(〔訳語〕・「近・現代の知識人による訳語」)と語源欄の双方で述べる。 訳語として定着した時期も、旧来の語義との併存の期間も示されない。

〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
項目gogen-0929の語源欄(見出しの分類は〔訳語〕、目次階層は「5 西洋の書物と文化/①近・現代の知識人による訳語」)
提唱者 通説

幕末期の通詞がこの訳語を提案したと伝えられる。

辞典自身が伝聞の形で記し、提案者名も典拠も示さない。目録が挙げる進藤咲子『明治時代語の研究』等が同じ経緯を扱うかどうかは未確認。

〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 伝聞

公開データには引用本文を収録していません。

文献
〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 辞典
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
項目gogen-0929の語源欄

収録されている語源説は1件です。

その他の主張1件

用例の同定 提案

『日本書紀』の漢文に自由の2例がある。巻第四(神渟名川耳天皇=綏靖天皇の条、即位前の記事)の 「威福自由」と、巻第十五(白髮武廣國押稚日本根子天皇=清寧天皇の条、即位前の記事)の「權勢自由」である。

漢文の用字であり、日本で編まれた文献に現れることは本文から確かめられる。 日本語の語としての使用か漢籍の語法をそのまま用いたものかは、本文だけでは決まらない。 底本の記載のないウィキソース掲載本を見ており(整備度表示50%)、校訂本による確認を要する。

古事記・日本書紀(中文版ウィキソース) 2026-08-15 記述
遂以諒闇之際威福自由。苞藏禍心。圖害二弟。
文献
古事記・日本書紀(中文版ウィキソース) データセット/zh.wikisource.org
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
日本書紀巻第四、zh.wikisource「日本書紀/卷第四」版ID 3792170
古事記・日本書紀(中文版ウィキソース) 2026-08-15 記述
權勢自由費用官物。
文献
古事記・日本書紀(中文版ウィキソース) データセット/zh.wikisource.org
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
日本書紀巻第十五、zh.wikisource「日本書紀/卷第十五」版ID 3794500

関連する単位3件

dzih ju 自由 文証

自由。勝手気まま。

TUPAはTshetUinh.jsの『広韻』データから自(小韻2241)・由(小韻990)を変換した。Baxter式dzijH yuwを予備表記として持つ。語としての自由の初出と借用時の中国語音は未確認。

liberty 文証

自由。

freedom 文証

自由。

用例2件

其庶兄手研耳命。行年已長。久歴朝機。故亦委事而親之。然其王立操■懷。本乖仁義。遂以諒闇之際威福自由。苞藏禍心。圖害二弟。
資料
wikisource-kojiki-nihonshoki
箇所
巻第四・神渟名川耳天皇(綏靖天皇)の条、即位前の記事
表記
威福自由
漢文。訓は本文に示されない。引用中の■は、ウィキソース掲載本文が字を写せない箇所に置く記号を そのまま残したもの。
星川皇子不聽。輙隨母夫人之意。遂取大藏官。(…)權勢自由費用官物。
資料
wikisource-kojiki-nihonshoki
箇所
巻第十五・白髮武廣國押稚日本根子天皇(清寧天皇)の条、即位前の記事
表記
權勢自由
漢文。訓は本文に示されない。引用の(…)は、ウィキソース掲載本文が字を写せない記号を含む 2句(外門を閉じ難に備える件)を省いた箇所。

書誌 13件/ページ178、かな見出し「じゆう」・代表表記「自由」

採録元: 語彙研究文献語別目録

採録範囲は明治以降昭和57年(1982)までの単行本・雑誌・紀要・講座・全集・論文集(凡例⑶)。 語について記述のある章名・頁は紙数の都合で割愛されている(凡例⑷)。 『講座日本語の語彙』所収論文は執筆者名と巻数のみで示され、丸数字が巻数にあたる(凡例⑾)。

見出し著者文献名書誌
じゆう 渡部萬蔵『現行法律語の史的考察』昭5・12萬里閣書房
じゆう つださうきち「自由という語の用例」『心』8-7昭30・7
じゆう 新村出「語源をさぐる1」『新村出全集4』昭46・9筑摩書房
じゆう 新村出「自由の語義」『新村出全集4』昭46・9筑摩書房
じゆう 柳父章『翻訳とはなにか―日本語と日本文化』昭51・8法大出版局
じゆう 著者欄が空「続・文化とは〈文化〉―語源的考察(2)翻訳語としての文化・自由・宗教」『美をもとめて』1314昭51・9著者欄が空の行。直前の行が柳父章であることから同じ著者と読めるが、目録はそれを明示しない。
じゆう 鈴木修次『漢語と日本人』昭53・9みすず書房
じゆう 三保忠夫「古文書の表現方法―〈自由〉の場合」『文経論叢』14-2昭54・3
じゆう 鈴木修次『日本漢語と中国―漢字文化圏の近代化』昭56・9中央公論社
じゆう 進藤咲子『明治時代語の研究―語彙と文章』昭56・11明治書院
じゆう 柳父章『翻訳語成立事情』昭57・4岩波書店
じゆう 仲手川良雄「自由の語源について」『創文』219昭57・4
じゆう 佐藤亨書誌欄が空『講座日本語の語彙』第10巻所収の論文(凡例⑾)。題目と頁は目録に現れない。

外部データベース2件

語誌情報ポータル(語誌データベース) 国立国語研究所

語彙素「自由」の項があり、CHJ4153件・BCCWJ19427件、研究文献13件を示す(2026-08-12確認)。 品詞は「名詞-普通名詞-形状詞可能」で立ち、「名詞-普通名詞-一般」では項が返らない。

https://goshidb.ninjal.ac.jp/goshidb/word.php?goiso=自由&reading=ジユウ&hinshi=名詞-普通名詞-形状詞可能

自由 語源由来辞典

異表記: じゆう

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