語源項目

utu

うつ・棄

文証 上代日本語 動詞(下二段)

うつ(棄つ)

資料横断で引く うつ

単位 1件

うつ 棄 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
動詞(下二段)

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
ute / verb / discard
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l030268a
棄つ 取得2026-08-27 記述
文献
棄つ ウェブ資料/コトバンク デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
精選版日本国語大辞典「うつ【棄】」

語形0件

語形情報はありません。

語形の状態 文証 再建 編集 説内
主張の等級 定説 通説 提案 推測 疑義

語義0件

語義情報はありません。

諸説 0説/主張7件

その他の主張7件

用例の同定 通説

上代資料と校訂訓読にはnuki-ute、kaki-ute-mu、puki-uturu、nage-uturuが複合の形で現れる。

nuki-uteは古事記歌謡の音仮名で二度書かれ、puki-uturuは日本書紀の訓注が音仮名を示す。 kaki-ute-muはONCOJ、nage-uturuは國學院大學の校訂訓読に従う。後二者の原文は訓字表記である。

National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
KK.4、MYS.13.3270
古事記・日本書紀(中文版ウィキソース) 2026-08-15 支持
文献
古事記・日本書紀(中文版ウィキソース) データセット/zh.wikisource.org
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
古事記上巻歌謡、日本書紀巻第一の訓注
國學院大學古典文化学事業 取得2026-08-27 記述
文献
黄泉国② ウェブ版/古事記学センターウェブサイト
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
古事記上巻・黄泉国段
usage 定説

辞書はutuを他の動詞との複合に現れる語とし、nuki-ute、nagasi-ute、opi-utu、nogopi-uteteを用例に挙げる。

デジタル大辞泉と精選版日本国語大辞典が複合内の分布を共通して記す。

棄つ 取得2026-08-27 記述
文献
棄つ ウェブ資料/コトバンク デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
小学館『デジタル大辞泉』編集部 取得2026-08-27 記述
文献
うつ(棄つ) ウェブ資料/goo辞書 デジタル大辞泉
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
表記 定説

漢字ペディアは現代語の見出し「擲つ」に読みnageutuを与える。

現代辞書の見出しと読みによる。歴史的な形態分割は同項に記されない。

日本漢字能力検定協会 取得2026-08-27 記述
文献
擲つ ウェブ資料/漢字ペディア
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
別語彙素 定説

古事記訓読の下二段nage-utuと、現代辞書の五段nageutuは活用類を異にする。

國學院大學の訓読文と現代辞書の活用表示による。二語の歴史的関係はこの活用差だけで決まらない。

國學院大學古典文化学事業 取得2026-08-27 記述
文献
黄泉国② ウェブ版/古事記学センターウェブサイト
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
投打つ 取得2026-08-27 記述
文献
投打つ ウェブ資料/コトバンク デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
source_report 推測

ppnetworkのブログは『学研全訳古語辞典』のutu項がnage-utu・nuki-utu・nagasi-utuを列挙すると報告する。

ブログに辞書の版、頁、項目画像がなく、原辞典の本文を確認できていない。

Toshi 2026-04-01 伝聞
文献
打棄(うつ)つ ブログ記事/剛毅朴訥仁に近し
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
金田一春彦 2014-01-30 記述
文献
学研全訳古語辞典 改訂第二版 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
経由
ppnetwork2026-ututu (via・孫引き)
派生 提案

竹生・西は万葉集5・800のnuki-turuについて、nuki-utu-ruとnuki-sutu-ruの両方を縮約前の候補に置く。

竹生・西自身が二つの可能性を示す。表面形だけではutuとsutuのどちらを含んだか決まらない。

竹生政資 2009 提唱
文献
万葉集2005番歌の「然叙手而在」の解釈について 論文/佐賀大学文化教育学部研究論文集
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.111-112
派生 提案

完了の助動詞つを下二段動詞うつ(棄つ)に遡らせる説がある。

精選版日本国語大辞典は複数ある語源説の一つとして掲げる。複合形から助動詞形へ至る各段階の文証はこの項目で確認できていない。

つ 取得2026-08-27 記述
文献
つ ウェブ資料/コトバンク 精選版日本国語大辞典ほか
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
精選版日本国語大辞典「つ」の語源欄

関連する単位8件

ぬきうつ 文証

脱いで放ちやる。

古事記歌謡4に連用形nuki-uteが音仮名を含む二つの並行句で現れる。

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ながしうつ 文証

流し捨てる。

デジタル大辞泉が古事記上巻のnagasi-ute-kiを用例に挙げる。

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なげうつ 投棄 文証

投げ捨てる。

國學院大學の古事記訓読文は黄泉国段の投棄二例をnage-uturuと読む。 原文は訓字表記で、語形は校訂訓読による。

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おひうつ 文証

追い出す。

デジタル大辞泉が伊勢物語40のopi-utuを用例に挙げる。

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のごひうつ 文証

拭い去る。

精選版日本国語大辞典が『山家集』中のnogopi-uteteを用例に挙げる。

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ふきうつ 文証

吹き放つ。

日本書紀巻第一の訓注が浮枳于都屢と音仮名で示す。

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かきうつ 文証

捨てる。前部kakiの機能は未確定。

ONCOJは万葉集13・3270の掻将棄をkaki-ute-muと解析し、kakiを接頭辞に置く。

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なげうつ 投打・擲・抛 文証

投げつける。投げ捨てる。

デジタル大辞泉と精選版日本国語大辞典は投打・擲・抛の表記を挙げ、 現代語を五段、文語を四段とする。上代の下二段nage-utuはojp/nage-utuに分ける。

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用例6件

弊都那美曾迩奴岐宇弖
資料
oncoj-2021・wikisource-kojiki-nihonshoki
箇所
古事記上巻歌謡(ONCOJのKK.4、lb9)
表記
曾迩奴岐宇弖
転写
so ni nuki ute
注
黒い衣を脱いで波辺へ投げる箇所。宇弖がuteを音仮名で書く。
弊都那美曾迩奴棄宇弖
資料
oncoj-2021・wikisource-kojiki-nihonshoki
箇所
古事記上巻歌謡(ONCOJのKK.4、lb19)
表記
曾迩奴棄宇弖
転写
so ni nuki ute
注
青い衣を脱いで波辺へ投げる並行句。語中の棄が訓字、宇弖がuteを音仮名で書く。
資料
oncoj-2021
箇所
巻十三・三二七〇
表記
掻将棄
転写
kaki ute mu
注
ONCOJはkakiを接頭辞、uteを語彙素l030268a、muを助動詞に分ける。訓字表記なので音形を直接には示さない。
吹棄氣噴之狹霧 此云 浮枳于都屢伊浮岐能佐擬理
資料
wikisource-kojiki-nihonshoki
箇所
巻第一・天照大神と素戔嗚尊の誓約
表記
吹棄氣噴之狹霧
注
訓注の浮枳于都屢をpuki-uturuと読む。語頭のp-は吹くpuk-との同定に依り、同じ訓注の浮は伊浮岐ではbuを書く。
資料
kokugakuin-kojiki-yomotsukuni
箇所
上巻・黄泉国段(黒御鬘)
注
國學院大學の校訂訓読による。原文の投棄は音形を直接に示さない。
資料
kokugakuin-kojiki-yomotsukuni
箇所
上巻・黄泉国段(湯津々間櫛)
注
國學院大學の校訂訓読による。原文の投棄は音形を直接に示さない。

外部データベース0件

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