焼くのyak-
主張3件
四段のyak(他動)と下二段のyake(自動)が接尾辞-e-で結ばれる自他の対。 マーティンは両形を同じ語根*daka-(アクセント類A)に遡らせる。 燃える動作の自動詞には別語根の燃ゆ(mwoye-)が立ち、焼かれる意のyakeと使い分けられる。
下二段のyake(焼ける)は、四段のyak(焼く)に接尾辞-e-が付いた派生形である。
ONCOJの関係欄が2つの語彙素を自他の対として結び、派生欄がyak+-e-(f000052)と切る。 同じ接尾辞-e-による自他の対は上代語の四段・下二段の対に広く現れる。
National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
- 文献
- Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- lexicon.xml語彙素l031794aの関係欄・派生欄
マーティンは焼くのyakuを*daka-に遡らせ、アクセント類をAとする。語義は「burn/roast it」とする。
疑問符を伴わない再建。語頭を*d-と綴り、上代語のy-を*d-からの変化とする マーティンの綴りの取り決めに従う。日本書紀のアクセント資料としてyakyi LH・yaku HLを挙げる。 島袋2007は本文の文字層をburnで検索して該当が無く、この語のアクセント史の再建を載せない。
Martin, Samuel Elmo 1987 提唱
A yaku < *daka-. 'burn/roast it'. A - A-A-A x-?A-A. NS (Okada) A. Km (S,W) A. NS (T+ 41) yakyi LH, (107) yaku HL. Mr (Bm) ?B. Edo A. Ib A. Nk yaCun A; Sr "B" may be a misprint (cf. H 1967:468 "A", yakeru).
- 文献
- The Japanese Language through Time 書籍
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第6章§6.6(p. 784)
マーティンは焼けるのyakeruをyakey-を経て*daka-Ci-に遡らせ、アクセント類をAとする。語義は「get burned/roasted」とする。
疑問符を伴わない再建。他動詞と同じ語根*daka-に*-Ci-を重ねた形で、 ONCOJがyak+-e-と切る派生(c-yak-yake-derivation)と同じ切れ目を祖語の側に置く。
Martin, Samuel Elmo 1987 提唱
A yakeru < yakey- < *daka-Ci-. 'get burned/roasted'. A - A-A-A x-A-A. Edo A. Ib A. Nk yaKiirun A; Sr yakir- A.
- 文献
- The Japanese Language through Time 書籍
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第6章§6.6(p. 784)