場所を表わす要素マ
主張4件
地名の語末に繰り返し現れるマを一つの要素とみ、琉球方言の場所代名詞の末尾のmaに結び付ける。 地名の枚挙が全国と沖縄の二段に分かれ、沖縄の分布が琉球方言との比較を導く。
阪倉はハマ・ヌマ・シマ・クマに共通する第二音節マを地形を意味する要素とみ、 ヤマを「ヤという名で呼ばれるマ(地形)」と分析する。
本文は「ものであったのではないか」「推定を下すことはできる」と条件を付ける。 ハ・ヌ・シ・ク・ヤがそれぞれの地形を示す理由は説明されず、 阪倉自身が解釈は不十分であると断る。
阪倉篤義 2011 提唱
すると、この「マ」という要素が地形を意味し、「ハ」・「ヌ」・「シ」・「ク」などの要素が、それぞれの地形の違いを示すものであったのではないか。
- 文献
- 増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第一部1「名づけの由来」の節「なぜ「ヤマ」か」、ダンプ頁14
阪倉篤義 2011 提唱
もしそうだとすれば、ヤマもまた、「ヤという名で呼ばれるマ(地形)」という意味でつけられた名ではなかったか、というような推定を下すことはできる。
- 文献
- 増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第一部1「名づけの由来」の節「なぜ「ヤマ」か」、ダンプ頁14
阪倉は語末にマを有する地名が多数に認められるとする。
十九の地名を並べた枚挙で、マを共通の要素とみる根拠は語末の音の一致にある。 各地名の第一要素に意味の説明は与えられない。 精選版日本国語大辞典も島の補注に有馬・入間・笠間・勝間・群馬・相馬・志摩・但馬・筑摩・ 野間・播磨・三間を並べ、同じ枚挙を地形を表わす形態素とみる説の根拠に置く。 漢字表記は当て字を含み、表記の側から要素を分けることはできない。
阪倉篤義 2011 記述
語末にマを有する地名が、多数に認められる。
- 文献
- 増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- 補注*4、ダンプ頁359
精選版日本国語大辞典 2006 伝聞
公開データには引用本文を収録していません。
- 文献
- 精選版日本国語大辞典 辞典
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 「しま【島・嶋】」の補注
阪倉は沖縄の地名に語末のマが殊に多いとする。
七つの地名の枚挙で、「殊に多い」という比較を支える数はこの箇所に示されない。 この分布は次の琉球方言の場所代名詞との結び付けの前置きにあたる。
阪倉篤義 2011 記述
沖縄の地名には、ギマ(儀間)、グスクマ(城間)、オクマ(奥間)、イケマ(池間)、タラマ(多良間)、ハトマ(鳩間)、ハテルマ(波照間)等々、殊に多い。
- 文献
- 増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- 補注*4、ダンプ頁359
阪倉は地名語末のマを、琉球方言の場所代名詞kuma・?Nma・?amaのmaと 関係のある要素とみる。
阪倉は「おそらく…であろう」と二重に留保を置く。根拠は地名語末のマと 場所代名詞の末尾のmaが音形で一致することにあり、音対応の検討は伴わない。 三語の指示の別はku-・?N-・?a-の側が担い、maは共通の残りにあたる。 本文は方言名を示さず、この語形がどの島の方言のものかは決められない。
阪倉篤義 2011 提唱
このマは、おそらく、琉球方言の場所代名詞kuma(ここ)、?Nma(そこ)、?ama(あそこ)などのmaと関係のある要素であろう。
- 文献
- 増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 補注*4、ダンプ頁359