*kan-を置く形態分析
主張3件
阪倉のkanu〜kana+siをもとに共通語基*kan-を置き、かぬを*kan-uと分析する。 かなふの形成は阪倉の提案に拠る。
*kan-をかぬ・かなふに共通する語基として置く。
*kan-は阪倉のkanu〜kana+siから共通部分を抽出した編集上の再建形である。 阪倉はかなふをかぬから導く。*kan-を独立した再建形として示す出典は確認していない。
阪倉篤義 2011 支持
このような意味の「かぬ」を基にして、九七―九八ページに説いたような方法で構成されたのが、「かなし」という形容詞であったと考えられる(kanu〜kana+si)。
- 文献
- 増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
- 立場
- 支持(別の説を支持します)
- 箇所
- 第二部5「悲哀と愛情」の節「かなし」の語源、ダンプ頁282
阪倉篤義 2011 支持
この「かなわない」という言い方における「かなふ(適う・叶う)」という動詞も、やはり先の「兼ぬ」に、動詞構成の接尾語「ふ」の接して構成された語であろう。
- 文献
- 増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
- 立場
- 支持(別の説を支持します)
- 箇所
- 第二部5「悲哀と愛情」の節「男の「かなしさ」」、ダンプ頁293
上代日本語かぬの終止形を*kan-uと分析する。
阪倉のkanu〜kana+siに*kan-の切れ目を加えた編集上の分析である。 ONCOJはこの下二段動詞をkaneとして立項し、*kan-uという再建表記を用いない。
阪倉篤義 2011 支持
このような意味の「かぬ」を基にして、九七―九八ページに説いたような方法で構成されたのが、「かなし」という形容詞であったと考えられる(kanu〜kana+si)。
- 文献
- 増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
- 立場
- 支持(別の説を支持します)
- 箇所
- 第二部5「悲哀と愛情」の節「かなし」の語源、ダンプ頁282
National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
kane / verb / combine; foresee
- 文献
- Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- lexicon.xml語彙素l030504a
阪倉はかなふ(適う・叶う)を、兼ぬに動詞構成の接尾語ふが接した語とし、「含み併せる」から「適合する」「可能である」「うまく行く」へ転じたとみる。
阪倉自身が「であろう」と留保して述べる。かなしと同じ語基に置くことで「かなわない」とかなしの意味の重なりを説明する。
阪倉篤義 2011 提唱
この「かなわない」という言い方における「かなふ(適う・叶う)」という動詞も、やはり先の「兼ぬ」に、動詞構成の接尾語「ふ」の接して構成された語であろう。
- 文献
- 増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第二部5「悲哀と愛情」の節「男の「かなしさ」」、ダンプ頁293