語源項目

mura

むら・群

文証 上代日本語 名詞 Frellesvig-Whitman転写

群(上代日本語mura)

資料横断で引く むらむれるむれ

単語家族と見出しの単位 7件

*mur「群」むら・むれ 編集

阪倉の情態言muraに含まれるmur-を、語義と派生系列の一致にもとづき尹2020の*murと同定する。 尹の第二語幹*-ar-とゼロ名詞化は、出典固有の分析として各主張に記録する。

むら 群 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
名詞

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
mura / noun / group, flock
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l004060
むれる 群れる 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
動詞(下二段)

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
mure / verb / be many together
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l031741a
むれ 群れ 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
名詞

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
mure / noun / deverbal
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l031741b
*mur 説内
言語
日琉祖語
種別
語根
品詞
語根

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*mur-ar- 説内
言語
日琉祖語
種別
語
品詞
動詞語幹

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*mur-ar 説内
言語
日琉祖語
種別
語
品詞
名詞

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むら 村 文証
言語
中古日本語
種別
語
品詞
名詞

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于 拙 2026-08-20 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
日本語通時連語コーパス(DCCJ) データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語彙素3025
国立国語研究所 通時コーパスプロジェクト 2023-08-11 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
『日本語歴史コーパス』統合語彙表(バージョン2023.03) データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語彙素村(ムラ、名詞-普通名詞-一般)の行
Thomas Pellard 2026-08-17; version 1 記述
村,ムラ,和,2,MM,LL
文献
Japanese has effectively only two accent patterns: A quantitative and information-theoretic approach to lexical predictability プレプリント/SocArXiv
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語彙素村(lemma_id 37192)の行

語形0件

語形情報はありません。

語形の状態 文証 再建 編集 説内
主張の等級 定説 通説 提案 推測 疑義

語義2件

群れ。

National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
group, flock
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l004060の語義1

人家の群がっている区域。

精選版日本国語大辞典 2006 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
むら【村】の項の語義①

諸説 3説/主張7件

日琉語族内部の比較2説

日琉諸語どうしの対応と内的再建によります

尹2020の*mur-ar説

主張3件

動詞mure-に基本語幹*mur-と第二語幹*mur-ar-を立て、名詞muraを*mur-arのゼロ名詞化とする。

再建 推測

尹2020は上代日本語mure-「集まる」に日琉祖語の基本語幹*mur-と第二語幹*mur-ar-を立てる。

KRPJの二語幹分析をこの動詞に適用した案である。資料は未公刊・未査読と明記され、 *mur-と*mur-ar-を支える比較表をこの箇所に置かない。

常藍守奏(Kanade Tokaimori/尹熙洙) 2020-09-17 提唱
WOJ mure- “to gather” as PJ *mur-ar-
文献
A short introduction to the Kanade Reconstruction of Proto-Japonic 文書/Academia.edu
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
「More word-final consonants and the r~n alternation」
再建 推測

尹2020は上代日本語mura「群れ」を語末*rを持つ日琉祖語*mur-arに遡らせる。

文証形muraはONCOJに34例ある。語末*rと形態素境界*-arはKRPJの分析に依存し、 資料は独立した比較表を示さない。

常藍守奏(Kanade Tokaimori/尹熙洙) 2020-09-17 提唱
WOJ mura “flock” as *mur-ar
文献
A short introduction to the Kanade Reconstruction of Proto-Japonic 文書/Academia.edu
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
「More word-final consonants and the r~n alternation」
派生 推測

尹2020は動詞の第二語幹*mur-ar-から名詞*mur-arが接辞を伴わずに成立したと分析する。

動詞と名詞の形態関係を説明するKRPJ内部の案である。資料はゼロ名詞化の同種例や 生産性をこの箇所で示さない。

常藍守奏(Kanade Tokaimori/尹熙洙) 2020-09-17 提唱
*mur-ar, a zero-nominalization, with word-final *r
文献
A short introduction to the Kanade Reconstruction of Proto-Japonic 文書/Academia.edu
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
「More word-final consonants and the r~n alternation」

阪倉の村=ムレているもの説

主張1件

群れているさまを表す情態言ムラが、そのまま群れているものを指す名詞として用いられたとみる。

語義の配当 提案

阪倉は、情態言ムラが「ムレているもの」を意味する名詞「村」としても用いられ、もと家の群れているさまを意味したとみる。

本文は「家むら」という語の存在を根拠に挙げるにとどまり、村の用例を示さない。 群れの語義のmuraは上代の韻文に34例あり、村の語義は韻文に現れない。 CHJが村の初出に置く続日本紀は797年で、群れの語義の文証より新しい。 精選版日本国語大辞典も群と同語源かとする見方を記し、同じ方向の分析にあたる。

阪倉篤義 2011 提唱
すなわち、「村」という語で、これはもと、家の群れているさまを意味したのであった(「家むら」という語もある)。
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
第一部3「語源の考え方」の節「情態言の単独用法」、ダンプ頁109

接触による関係1説

借用・訳語・放浪語。系統関係を主張しません

朝鮮語からとする見方

主張1件

代替 阪倉の村=ムレているもの説に対して

村を借用語とみる見方が辞典に併記される。借用元の語形は示されない。

同源候補 通説

精選版日本国語大辞典は、村を「むら(群)」と同語源かとし、あわせて朝鮮語からとする見方も挙げる。

辞典は2つの見方を疑問の形で並べ、提唱者も根拠も挙げない。 前者は阪倉の記述と同じ方向にあり、後者は借用を説く点で別の説明にあたる。 借用元の語形はこの記述に示されない。

精選版日本国語大辞典 2006 伝聞

公開データには引用本文を収録していません。

文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
むら【村】の項の語釈冒頭

その他の主張2件

同定 提案

阪倉の情態言muraに含まれるmur-を、語義「群がる・集まる」とmura・muru・mureの 派生系列の一致にもとづき、尹2020の再建語根*murと同定する。

資料間の対応についての編集上の同定として採用する。阪倉は情態言の-a形成を述べ、 muraをmuru「群る」と対比する。尹はmuraとmure-に共通する基本語幹*mur-を立てる。 語根の音形・語義・派生系列が一致する。両資料の形態分析と再建段階は各主張に保持する。

阪倉篤義 2011 支持
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
第一部3「語源の考え方」の節「語基の設定」「情態言」
常藍守奏(Kanade Tokaimori/尹熙洙) 2020-09-17 支持
文献
A short introduction to the Kanade Reconstruction of Proto-Japonic 文書/Academia.edu
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
「More word-final consonants and the r~n alternation」
同定 通説

精選版日本国語大辞典は、ムラを名詞に付いて群がっている意を表わす語素とし、群雲・群雀・草むらを挙げる。

辞典が語義の欄とは別に語素の用法を立てる記述で、阪倉が挙げるムラ雲・ムラ雀と2語が重なる。 辞典は語素の用法を記すにとどまり、村の語義との前後関係を述べない。

精選版日本国語大辞典 2006 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
むら【群・叢】の項の語素の欄

単語家族の成員9件

語根拠
*mur
*mur-ar-
*mur-ar
むら
むれる
むれ
むら
jpn-any/mura-clusterc-mur-identificationの語根同定による。
ojp/murasaki-gromwellc-mur-identificationの語根同定と、阪倉のmura+saki分析 (murasaki-purpleのc-murasaki-mura-base)にもとづく。

用例0件

用例はありません。

外部データベース1件

sato1983-goi-kenkyu-bunken-gobetsu-mokuroku

見出しむら(村)に松岡栄志「日本語教育〈村〉と中国語教育〈村〉」(『中国研究月報』380昭54・10)1件、 見出しむらがる(群)に森田良行『基礎日本語1』(昭52・10角川書店)1件。