首のkubi
主張3件
公開された再建はマーティンの*kunpiと、条件付きで並ぶ*kunpu-Ciで、 島袋2007の付録はこの語を扱わない。どちらを取るかをマーティンは決めない。
マーティンは首のkubiをkubyi経由で*kunpiに遡らせる。
疑問符を伴わない再建。ただしマーティン自身が、この形の依る甲乙の証拠が 1つの音仮名にとどまることを項の中で書く。首を成員に持つ複合語の項でも*kunpiと綴る (kubikase「首枷」、kubiki、kubiooi)。 この語は島袋2007の付録に無く、日琉祖語の再建はマーティンの1件のみである。
Martin, Samuel Elmo 1987 提唱
2.1 kubi < kubyi < *kunpi. 'neck; head'. HH - 0-0-A A-A-x. NS (121a) HH. Km x. Ib H = 2.1. On Yn nubi C see nodo.
- 文献
- The Japanese Language through Time 書籍
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第5章§5.9(p. 461)
マーティンは、kubyiの-byiが新釈華厳音義私記の1つの音仮名に依ることを書き、 その資料を奈良末か平安初と見る。
再建の依る証拠の量を出典自身が書く例にあたる。 ONCOJの3例がいずれも訓字書きであることと合わせると、 上代の資料に甲乙を確かめる材料が乏しい。
Martin, Samuel Elmo 1987 記述
The -byi is based on a single phonogram in [Shinshaku] Kegon ongi shiki, thought to be late-Nara or early-Heian.
- 文献
- The Japanese Language through Time 書籍
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- 第5章§5.9(p. 461)
マーティンは複合語kubu-tuti[y]を根拠に、語源が*kubiy < *kunpu-Ciであった可能性を挙げ、 これに代わる説明として、複合語の第1母音が同化した結果でありkabu-tutu[C]i(*kanpu「頭」)の 異形にあたる可能性も並べる。
「may have been」と条件を付し、直後にunlessで代わりの説明を並べて選ばない。 代わりの説明が挙げる*kanpu「頭」は、ONCOJの語彙素l051159のkabu(語義「head」、1例、音仮名)と 綴りの上で重なるが、マーティンはONCOJに触れず、両者を結ぶ主張はこの項目では立てていない。
Martin, Samuel Elmo 1987 疑問
But kubu-tuti[y] (NS 29) = kubu-tutu[C]i (NS 9) 'sword with a knob-head haft' suggests that the etymon may have been *kubiy < *kunpu-Ci, unless the first vowel of the compound assimilated to the others and the form is a variant of kabu-tutu[C]i < *kanpu 'head'.
- 文献
- The Japanese Language through Time 書籍
- 立場
- 疑問(別の説に疑いを置きます)
- 箇所
- 第5章§5.9(p. 461)