語源項目

*tar-

垂

編纂案 日本語(時代を特定しない) 語基

*tar-【垂】の単語家族

単語家族と見出しの単位 9件

*tar-「垂」 編集

上代の自他対応tar/tareと、辞書の語誌・語構成の記述に基づく単語家族である。 *tar-は比較のために置く語基であり、日琉祖語の再建形を表さない。 阪倉の語基たらと、その例語たらり・たらたらは帰属を保留する。

*tar- 説内
言語
日本語(時代を特定しない)
種別
語源形
品詞
語基

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たる 垂 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
動詞(下二段・他動詞)

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l031096a、語義hang t、活用LB
たれる 垂れる 文証
言語
日本語
種別
語
品詞
動詞(下一段・自他両用)

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松村明 2026-08-27 記述
文献
デジタル大辞泉 辞典/コトバンク
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
コトバンク「垂れる」た・れるの項、活用欄(2026-09-05閲覧)
たらす 垂らす 文証
言語
日本語
種別
語
品詞
動詞(五段・他動詞)

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精選版日本国語大辞典 2006 記述
文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
コトバンク「垂らす」②(2026-09-05閲覧)
したたる 滴る・瀝る 文証
言語
日本語
種別
語
品詞
動詞(五段・自動詞)

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松村明 2026-08-27 記述
文献
デジタル大辞泉 辞典/コトバンク
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
コトバンク「滴る」語頭の説明(2026-09-05閲覧)
精選版日本国語大辞典 2006 記述
文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
コトバンク「滴る」①(2026-09-05閲覧)
*たら 説内
言語
日本語(時代を特定しない)
種別
形態素
品詞
語基

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たらり 文証
言語
日本語
種別
語
品詞
副詞

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国立国語研究所 通時コーパスプロジェクト 2023-08-11 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
『日本語歴史コーパス』統合語彙表(バージョン2023.03) データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語彙素たらり(タラリ、副詞)の行
精選版日本国語大辞典 2006 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
たらりの項の見出し行
たらたら 文証
言語
日本語
種別
語
品詞
副詞

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国立国語研究所 通時コーパスプロジェクト 2023-08-11 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
『日本語歴史コーパス』統合語彙表(バージョン2023.03) データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語彙素たらたら(タラタラ、副詞)の行
たる 垂 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
動詞(四段)

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
tar / verb / hang i / drip
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l031095a
国立国語研究所 通時コーパスプロジェクト 2023-08-11 記述

公開データには引用本文を収録していません。

文献
『日本語歴史コーパス』統合語彙表(バージョン2023.03) データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語彙素垂る(タル、動詞-一般)の行

語形0件

語形情報はありません。

語形の状態 文証 再建 編集 説内
主張の等級 定説 通説 提案 推測 疑義

語義1件

血などの垂れるさま。

阪倉篤義 2011 記述
「たらり」「たらたら」は、血などの垂れるさま
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
第一部3「語源の考え方」の節「他の語との関係の探究」、ダンプ頁100

諸説 2説/主張7件

tar-を中核とする単語家族

主張6件

関係 に対して

上代のtar/tareの自他対応を中核に、垂れる・垂らす・したたるを結ぶ。 語基*tar-の設定は編集上の分析であり、各語の関係はコーパスと辞書に帰属を持つ。

再建 提案

上代のtar/tareに共通するtar-を、単語家族の語基として置く。

ONCOJの自他対応とtareの-e-への派生参照に基づく編集上の分析である。 tar自身にも-r-への派生参照があり、この単語家族ではそれ以上の分析を保留する。 比較資料による日琉祖語の再建やアクセントの再建は行っていない。

National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 支持
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
lexicon.xml語彙素l031095a・l031096aのtransitivityとderivation
morphological-comparison 定説

ONCOJは四段tarと下二段tareを自他の対として結ぶ。

二つの語彙素がtransitivityの参照で相互に結ばれ、語義はhang i/hang tとされる。

National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l031095a・l031096aのtransitivity
派生 定説

デジタル大辞泉は垂れるの文語形を下二段の垂るとする。

同辞書の活用欄に対応が明記される。上代の下二段形はONCOJでも確認できる。

松村明 2026-08-27 記述
文献
デジタル大辞泉 辞典/コトバンク
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
コトバンク「垂れる」た・れるの項、活用欄(2026-09-05閲覧)
派生 通説

精選版日本国語大辞典は、他動詞の垂らすが他の他動詞形の影響で派生したとする。

「垂れる」の語誌による。接辞の切り方や派生の具体的な年代は確定しない。

精選版日本国語大辞典 2006 提唱
文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
コトバンク「垂れる」の語誌(2026-09-05閲覧)
historical-scenario 通説

デジタル大辞泉は、垂らすの成立に伴って四段の垂るが衰え、現代語では垂れるが自他両用になったと説明する。

「垂る」の補説による歴史的説明である。因果関係は出典の説として扱う。

松村明 2026-08-27 提唱
文献
デジタル大辞泉 辞典/コトバンク
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
コトバンク「垂る」た・るの項、補説(2026-09-05閲覧)
語形成 通説

デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典は、したたるを下+垂ると説明する。

両辞書の語頭説明が一致する。複合の成立時期としただるの有声子音の年代は未確定である。

松村明 2026-08-27 記述
文献
デジタル大辞泉 辞典/コトバンク
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
コトバンク「滴る」語頭の説明(2026-09-05閲覧)
精選版日本国語大辞典 2006 記述
文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
コトバンク「滴る」語頭の説明(2026-09-05閲覧)

阪倉の語基たら説

主張1件

関係 に対して

たらり・たらたらから析出した語基たらを、動詞垂るに関連する語とみる。

同源候補 提案

阪倉は、語基たらを動詞「垂る」に関連する語とみる。

動詞と結び付けられる六語の一つにあたる。語義の隔たりが六語のうち最も小さく、 語基の表す事態と動詞の表す動作が同じ「垂れる」に重なる。 動詞の側は上代に文証があり、ONCOJは6例、CHJは万葉集を初出として垂る30例・垂れる543例を数える。 語基の側の文証は薄く、CHJのたらりは太陽(1895年)の2例にとどまる。 精選版日本国語大辞典は杜詩続翠抄(1439年頃)まで遡らせ、辞典とコーパスで初例が4世紀半離れる。 語基と動詞を結ぶ音の対応や派生の規則は、この箇所に示されない。

阪倉篤義 2011 提唱
「すら」は「擦る」と、「ちら」は「散る」と、「ふら」は「振る」と、「ゆら」は「揺る」と、「たら」は「垂る」と、「から」は「涸る」と、
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
第一部3「語源の考え方」の節「他の語との関係の探究」、ダンプ頁99

単語家族の成員8件

語根拠
たる【垂】(四段、tar)ONCOJ語彙素l031095a。下二段tareとの自他対応を明記する。
たる【垂】(下二段、tare)ONCOJ語彙素l031096a。四段tarとの自他対応を明記する。
たれる【垂れる】(tareru)デジタル大辞泉「垂れる」の文語形欄と「垂る」の補説。
たらす【垂らす】(tarasu)精選版日本国語大辞典「垂れる」の語誌が他動詞の派生を記す。
したたる【滴る】(sitataru)デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典が下+垂ると分析する。
たら(語基) 候補c-tara-tar-linkに阪倉の提案を置く。*tar-との形態的な対応は未確定である。
たらり 候補阪倉が語基たらを析出する例語。語基と動詞の関係が提案段階にある。
たらたら 候補阪倉が語基たらを析出する例語。語基と動詞の関係が提案段階にある。

用例0件

用例はありません。

外部データベース3件

語誌情報ポータル(語誌データベース) 国立国語研究所

語彙素「たらり」と「垂る」(タル)の項は語誌データベースの見出し索引(2026-08-20取得)にあり、実在する。項目本文の内容は未確認。

https://goshidb.ninjal.ac.jp/goshidb/word.php?goiso=たらり&reading=タラリ&hinshi=副詞

goibetsu

『語彙研究文献語別目録』のたるの見出しに立つ2件(太田行蔵「〈し〉と〈たる〉の世界」、 山西正子「連体形〈タル〉のあらわれ方―中華若木詩抄のばあいを出発点に」)は、 いずれも連体詞のタルを扱い、動詞垂るを扱わない。

タラ 語源由来辞典

異表記: 鱈・たら

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