語源項目

tutwo

つと・苞・苞苴

文証 上代日本語 名詞 Frellesvig-Whitman転写

つと(苞)

対象の単位 9件

つと 苞・苞苴 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
名詞

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
tutwo / noun / present, gift
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l052220
国立国語研究所 通時コーパスプロジェクト 2023-08-11 記述

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文献
『日本語歴史コーパス』統合語彙表(バージョン2023.03) データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
統合語彙表・語彙素苞
于 拙 2026-08-20 記述

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文献
日本語通時連語コーパス(DCCJ) データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語彙素3747
いへづと 家苞 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
名詞

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国立国語研究所 通時コーパスプロジェクト 2023-08-11 記述

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文献
『日本語歴史コーパス』統合語彙表(バージョン2023.03) データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
統合語彙表・語彙素家苞
于 拙 2026-08-20 記述

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文献
日本語通時連語コーパス(DCCJ) データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語彙素14100
精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
いえ‐づと【家苞】語義
*tutu 説内
言語
先上代日本語
種別
語源形
品詞
語基

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*-a 説内
言語
先上代日本語
種別
接辞
品詞
接尾辞

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*tutua 説内
言語
先上代日本語
種別
語
品詞
名詞

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*tutu-m- 説内
言語
先上代日本語
種別
語源形
品詞
動詞語幹

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*tutu-si-m- 説内
言語
先上代日本語
種別
語源形
品詞
動詞語幹

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つつむ 包 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
動詞(四段)

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
tutum / verb / QD / wrap
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l031156a、7例(音仮名4・訓字3)
つつしむ 慎 文証
言語
日本語
種別
語
品詞
動詞

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阪倉篤義 2011 記述
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
第二部2「「やさしさ」の両面」の節「「瘦す」「やさし」」、ダンプ頁176–177

語形0件

語形情報はありません。

語形の状態 文証 再建 編集 説内
主張の等級 定説 通説 提案 推測 疑義

語義3件

藁で包んだ物。

阪倉篤義 2011 記述
藁で包んだ物を意味している
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
第二部2「「やさしさ」の両面」の節「「瘦す」「やさし」」、ダンプ頁177
精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
つと【苞・苞苴】語義①

旅先や出先から携えて帰り、人に贈るみやげもの。

National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
present, gift
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l052220の語義1
精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
つと【苞・苞苴】語義②

旅行に携えてゆく、食糧などを入れた包み物。

精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
つと【苞・苞苴】語義③

諸説 3説/主張12件

語基つつの名詞形

主張2件

名詞つとを、包む意の語基つつと同じ語基に属する名詞形とみる。 阪倉は語基つつからの名詞形(tutu〜tuto)とし、精選版日国は動詞つつむとの同語源を述べる。

派生 提案

阪倉は「家づと」のつとを語基つつの名詞形とし、藁で包んだ物を意味するとする。

本書はこの指摘を、動詞つつむ・つつしむと形容詞つつましを語基つつに集める段落の末に置き、 語基に「他を憚って内に籠める」意の中心を認める。名詞つとの用例は挙げない。 語基つつと名詞つとの間の母音の交替(tutu〜tuto)は表記されるだけで、 同じ型の並行例はこの箇所に添えられない。 精選版日本国語大辞典が「つつむ(包)」と同語源とする点は、語基を同じくするとみる向きで一致する。

阪倉篤義 2011 提唱
土産物を「家づと」などという場合の「つと」は、これの名詞形で、藁で包んだ物を意味している
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
第二部2「「やさしさ」の両面」の節「「瘦す」「やさし」」、ダンプ頁177
同源候補 通説

精選版日本国語大辞典は、つと(苞)をつつむ(包)と同語源とする。

辞典は語釈の冒頭に括弧書きで置くにとどまり、音形の対応も派生の向きも述べない。 阪倉は同じ結び付きを語基つつを介して述べ、名詞つとを語基の名詞形とする点で一歩進む。 辞典の語義①(わらなどを束ねて食品を包んだもの)は包む意との結び付きを支えるが、 辞典自身はそれを根拠として示さない。

精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
つと【苞・苞苴】語釈冒頭

*tutuへの*-a接尾と*uaの縮約

主張7件

語基*tutuをつつむ(*tutu-m-)・つつしむ(*tutu-si-m-)に共通する要素とみて、 名詞つとを*tutu-a > *tutua > tutwoで説明する編纂案である。 *ua > woの音対応は既存の研究に合う。*-aの同定とこの語への適用は推測の段階にある。 阪倉のtutu〜tutoという指摘に、接尾と縮約の機構を与える仮説である。

再建 提案

阪倉はつつむ・つつしむの共通語基つつに、内に籠める意の中心を認める。

語基の共通性は阪倉の提案である。先上代への配置は編纂上の仮置きで、個々の接辞の切り方を阪倉はここで示さない。

阪倉篤義 2011 提唱
共に語基「つつ」に中心の意味がある。
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
第二部2「「やさしさ」の両面」の節「「瘦す」「やさし」」、ダンプ頁176–177
派生 推測

編纂案は、つつむの語幹を*tutu-m-と分析する。

共通語基つつを切り出す分析である。残る*-m-の機能と年代は未確定である。 Martin1987(p.776)は*-ma-を切り出し、*tutwoから動詞を作る可能性を挙げる。 編纂案の分節と方向はこの分析と区別する。

編纂者 2026-09-05 提唱
文献
つとを*tutu-aに遡らせる体言形成案 覚え書き/編纂者覚え書き
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
つつむの語幹分析
継承・形変化 推測

編纂案は*tutu-m-を上代語tutum(つつむ)の先行語幹とする。

tutumは文証される。先行段階の分節と継承は編纂案に属する。

編纂者 2026-09-05 提唱
文献
つとを*tutu-aに遡らせる体言形成案 覚え書き/編纂者覚え書き
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
つつむの語幹分析
National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 支持
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
lexicon.xml語彙素l031156a
派生 推測

編纂案は、つつしむの語幹を*tutu-si-m-と分析する。

阪倉が述べる語基の共通性を細分する編纂案である。*-si-の機能と*-m-との結合順序を示す文証は未確認である。 Martin1987(p.776)の再建表記は*tutu(-)sima-で、sima内部の*-si-と*-m-への分節は示さない。

編纂者 2026-09-05 提唱
文献
つとを*tutu-aに遡らせる体言形成案 覚え書き/編纂者覚え書き
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
つつしむの語幹分析
継承・形変化 推測

編纂案は*tutu-si-m-から、つつしむに至る系列を想定する。

中間段階の文証と年代は不明である。現代形の存在は先上代の分節を証明しない。

編纂者 2026-09-05 提唱
文献
つとを*tutu-aに遡らせる体言形成案 覚え書き/編纂者覚え書き
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
つつしむの語幹分析
阪倉篤義 2011 支持
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
ダンプ頁176–177、つつしむへの言及
語形成 推測

編纂案は、語基*tutuに体言を作る接尾辞*-aを添え、*tutu-a(連続表示*tutua)を立てる。

つとに*-aを認める分析は編纂案である。阪倉の体言構成論はa接尾の比較対象となるが、 つとの箇所はtutu〜tutoと書くにとどまる。語末のuを保持してaを添えるこの分析と、 阪倉のtuku〜tukaなどの分析との同定は未確定である。接尾辞の頻度は集計していない。 Yanagida・Whitman2009(p.132)はtuk- : tukaとmur(e)- : muraを名詞化接尾辞*-aの例に挙げる。 Francis-Ratte2026(p.285)もoya・nukaの*-aを論じるが、つとへの適用は述べない。 両文献は接尾辞を仮定する一般的背景となる。*tutu-aという入力形の存在は編纂案に属する。

編纂者 2026-09-05 提唱
文献
つとを*tutu-aに遡らせる体言形成案 覚え書き/編纂者覚え書き
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
つとの接尾分析
阪倉篤義 2011 支持
文献
増補 日本語の語源 書籍/平凡社ライブラリー729
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
第一部3「語源の考え方」の節「情態言」「情態言の単独用法」、ダンプ頁105–110
Yanagida, Yuko 2009 支持
文献
Alignment and word order in Old Japanese 論文/Journal of East Asian Linguistics
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
§6.1、p.132、tuk- : tuka・mur(e)- : mura
Francis-Ratte, Alexander Takenobu 2026-07-31 支持
文献
Comparative Nominalization and Beyond in Japano-Koreanic 論文/Japanese/Korean Linguistics
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
§3.1、p.285、oya・nukaと*-a
音韻変化 推測

編纂案は*tutuaの*uaが縮約して、上代日本語tutwo(つと)の語末woに至ったとする。

Frellesvig・Whitman2004の(5)は*kazu-ap- > kazwope-を*ua > woの例に挙げる。 ONCOJのtutwoはこの出力と整合する。ただし同論文§3.1は多くのwoを一次母音*oに遡らせ、 (3)には*uo > woもある。語末woだけから*uaや接尾辞*-aを一意に導くことはできない。 縮約則の先上代での適用と、この語の*tutuaという入力形の存在は別々に検証する必要がある。 尹2020の「MVR and monophthongization」は*u̯a > *ɔː > *ɔ > /o/を提案する。 同資料の「Ainu connection」はmayôp- < *maju̯ap- < *maju-ap-を挙げる。 尹のô・/o/は甲類oで、本項のwoに対応する。これは縮約の比較資料であり、 つとの*tutu-aや名詞化接尾辞*-aを尹に帰属させる根拠にはならない。

編纂者 2026-09-05 提唱
文献
つとを*tutu-aに遡らせる体言形成案 覚え書き/編纂者覚え書き
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
*tutu-a > *tutua > tuto
Frellesvig, Bjarke 2004 支持
文献
The Vowels of Proto-Japanese 論文/Japanese Language and Literature
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
pp.282–285、(3)・(5)・§3.1
常藍守奏(Kanade Tokaimori/尹熙洙) 2020-09-17 支持
文献
A short introduction to the Kanade Reconstruction of Proto-Japonic 文書/Academia.edu
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
「Revisiting WOJ phonology」「MVR and monophthongization」「Ainu connection」
National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 支持
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
支持(別の説を支持します)
箇所
lexicon.xml語彙素l052220

Martinの関連づけと名詞側からの派生案

主張3件

Martinは名詞tutoからtutumuを参照させ、動詞項では*tutuma- ?= *tutu-ma- < *tutwo-ma-を掲げる。 名詞側の形に*-ma-を添える方向を疑問付きで示す。つつしむの先行形は*tutu(-)sima-と表記する。 接尾辞*-aによってつとを作る編纂案と照合すべき分析である。

同源候補 提案

Martin1987は名詞tuto < tutwoの項から動詞tutumuを参照させる。

p.558の名詞項の参照先は包む意の動詞である。同頁では接尾辞*-aを示さない。動詞項p.776では名詞を出発点とする派生を疑問付きで挙げる。

Martin, Samuel Elmo 1987 記述
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
第5章§5.9、p.558、tuto(アクセント類2.4)
source_report 推測

Martin1987はtutumuを*tutuma-に遡らせ、疑問付きで*tutu-ma- < *tutwo-ma-という分析を挙げる。

原文は?=を伴い、確定した分節として扱えない。名詞側の形を出発点とする可能性を示す。 編纂案の*tutu-aによる名詞形成と比較する必要がある。両者に共通する母音の差だけで派生の方向は決まらない。

Martin, Samuel Elmo 1987 提唱
tutumu < *tutuma- ?= *tutu -ma- < *tutwo -ma-.
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
第6章§6.6、p.776、包む意のtutumu
source_report 提案

Martin1987はtutusimuの先行形を*tutu(-)sima-と表記する。

原文の境界標示は(-)である。sima内部の分節を加える編纂案*tutu-si-m-とは分析の細かさが異なる。

Martin, Samuel Elmo 1987 記述
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
第6章§6.6、p.776、tutusimu

用例0件

用例はありません。

外部データベース3件