尹2026の「今」系形成・借用説
主張18件
琉球祖語*ima「今」を起点とし、重複形・「今は」・「今少し」に対応する15世紀沖縄語形を置く。 3形が前期宮古祖語へ借用された後の母音変化から宮古語の「今」「もう」「もっと」を説明する。
尹2026は首里方言の3語と宮古語の「今」系を琉球祖語の語根*ima「今」に遡らせる。
3語の語形と語義を共通の語根へ結び付ける尹2026の分析である。
尹熙洙 2026 提唱
全て琉球祖語の語根 *ima「今」に由来
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 66)
尹2026は「今」の重複形を導く北琉球祖語形として*ˀimʲaを立てる。
尹2026の15世紀沖縄語史の内部で置かれる再建形である。
尹熙洙 2026 提唱
北琉球祖語 *ˀimʲa
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 66)
尹2026は北琉球祖語*ˀimʲaを重複した*ˀimʲa-ˀimʲaを「今」の前段階に置く。
尹2026が明示する重複分析であり、15世紀沖縄語形への音変化を伴う。
尹熙洙 2026 提唱
畳語 *ˀimʲa-ˀimʲa
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 66)
尹2026は北琉球祖語の重複形から15世紀沖縄語*ˀmnʲa(m)maへ至る狭母音脱落と異化的非硬口蓋化を提案する。
今帰仁方言の語中mと宮古語の単子音を相対年代で説明する分析である。15世紀沖縄語形の*mは括弧付きで示される。
尹熙洙 2026 提唱
*ˀimʲa-ˀimʲa における 2 番目の *i
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 66)
尹熙洙 2026 提唱
宮古語の形は散発的に mm > m に変化
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4注12(p. 66)
尹2026は「もう」と「もっと」の基体に15世紀沖縄語*ˀmnʲa「今」を置く。
尹2026が2つの対応形の左辺に共通して示す基体である。
尹熙洙 2026 提唱
*ˀmnʲa=ja
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹熙洙 2026 提唱
*ˀmnʲa=ˀepe
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は「もう」に対応する15世紀沖縄語形を*ˀmnʲa「今」と係助詞*jaの結合*ˀmnʲa=ja「今は」と分析する。
尹2026が語形と逐語的な解釈を併記する分析である。
尹熙洙 2026 提唱
*ˀmnʲa=ja「今は」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は「もっと」に対応する15世紀沖縄語形を*ˀmnʲa「今」と*ˀepe「少し」の結合*ˀmnʲa=ˀepe「今少し」と分析する。
尹2026が語形と逐語的な解釈を併記する分析である。*ˀepeの独立した語史は同節で示されない。
尹熙洙 2026 提唱
*ˀmnʲa=ˀepe「今少し」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は15世紀沖縄語*ˀmnʲa(m)maを前期宮古祖語が借用して*m{i,u}namaになったとする。
尹2026が「今」の宮古祖語形を15世紀沖縄語からの借用と明記する。
尹熙洙 2026 提唱
15 世紀沖縄語 *ˀmnʲa(m)ma の借用
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 66)
尹2026は15世紀沖縄語*ˀmnʲa=jaを前期宮古祖語*m{i,u}najaの借用元に置く。
「今」系を借用語群として扱う節の対応である。借用時の個別音対応は詳述されない。
尹熙洙 2026 提唱
(14b) は 15 世紀沖縄語 *ˀmnʲa=ja
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は15世紀沖縄語*ˀmnʲa=ˀepeを前期宮古祖語*m{i,u}naepeの借用元に置く。
「今」系を借用語群として扱う節の対応である。借用時の個別音対応は詳述されない。
尹熙洙 2026 提唱
(14c) は *ˀmnʲa=ˀepe
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は前期宮古祖語*m{i,u}namaから後期宮古祖語*mɨnamaを経て、中核nnamaと多良間namaが生じたとする。
尹2026の前期・後期宮古祖語の母音体系に従う系列である。現代方言の語頭対応には説明を留保する。
尹熙洙 2026 提唱
*m{i, u}nama > *mɨnama「今」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4、例(14a)(p. 66)
セリック・ケナン 2022; v34-u8 2026-08-21取得 記述
んなま / nnama / 今
- 文献
- 宮古語砂川方言語彙調査ノート データセット/日琉言宝
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- lexemes.csv語形ID54860、meanings.csv対応行
尹2026は前期宮古祖語*m{i,u}najaから後期宮古祖語*mɨnɛːを経て、中核nnʲaと多良間mmeが生じたとする。
尹2026の後期宮古祖語*ɛːと方言対応の再建体系に従う系列である。
尹熙洙 2026 提唱
*m{i, u}naja > *mɨnɛː「もう」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4、例(14b)(p. 66)
セリック・ケナン 2022; v34-u8 2026-08-21取得 記述
んにゃ / nnja / もう
- 文献
- 宮古語砂川方言語彙調査ノート データセット/日琉言宝
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- lexemes.csv語形ID56688、meanings.csv対応行
尹2026は前期宮古祖語*m{i,u}naepeから後期宮古祖語*mɨnɛːpɪを経て、中核nnapi・nnʲapiと多良間mmepiが生じたとする。
尹2026の後期宮古祖語の母音体系に従う系列である。
尹熙洙 2026 提唱
*m{i, u}naepe > *mɨnɛːpɪ「もっと」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4、例(14c)(pp. 66–67)
セリック・ケナン 2022; v34-u8 2026-08-21取得 記述
んにゃぴ / nnjapi / もっと
- 文献
- 宮古語砂川方言語彙調査ノート データセット/日琉言宝
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- lexemes.csv語形ID56698、meanings.csv対応行
尹2026が後期宮古祖語*mɨnamaの中核宮古語反映とするnnamaは、砂川方言語彙集にも記録される。
再建形から中核nnamaへの系統関係は尹2026、砂川における語形と語義は方言語彙集に拠る。
尹熙洙 2026 提唱
中核 nnama
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4、例(14a)(p. 66)
セリック・ケナン 2022; v34-u8 2026-08-21取得 記述
んなま / nnama / 今
- 文献
- 宮古語砂川方言語彙調査ノート データセット/日琉言宝
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- lexemes.csv語形ID54860、meanings.csv対応行
尹2026が後期宮古祖語*mɨnɛːの中核宮古語反映とするnnʲaに対応するnnjaは、砂川方言語彙集にも記録される。
再建形から中核nnʲaへの系統関係は尹2026、砂川における語形と語義は方言語彙集に拠る。
尹熙洙 2026 提唱
中核 nnʲa
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4、例(14b)(p. 66)
セリック・ケナン 2022; v34-u8 2026-08-21取得 記述
んにゃ / nnja / もう
- 文献
- 宮古語砂川方言語彙調査ノート データセット/日琉言宝
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- lexemes.csv語形ID56688、meanings.csv対応行
尹2026が後期宮古祖語*mɨnɛːpɪの中核宮古語反映とするnnʲapiに対応するnnjapiは、砂川方言語彙集にも記録される。
再建形から中核nnʲapiへの系統関係は尹2026、砂川における語形と語義は方言語彙集に拠る。
尹熙洙 2026 提唱
中核 nnapi ~ nnʲapi
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4、例(14c)(pp. 66–67)
セリック・ケナン 2022; v34-u8 2026-08-21取得 記述
んにゃぴ / nnjapi / もっと
- 文献
- 宮古語砂川方言語彙調査ノート データセット/日琉言宝
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- lexemes.csv語形ID56698、meanings.csv対応行
尹2026は「もっと」の後期宮古祖語*ɛːが各方言の分岐後に短母音化したとする。
後期宮古祖語の長母音と現代方言の短母音を、超重音節を避ける並行変化として説明する。
尹熙洙 2026 提唱
諸方言分岐後に短母音化が並行的に生じた
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.3(p. 60)
尹2026は中核宮古語nnapi・nnʲapiのnnを*mn>nnの逆行同化とみる。
尹2026が注7で一般化する鼻音連続の同化分析である。沖縄語の影響は著者の歴史的解釈にあたる。
尹熙洙 2026 提唱
*mn > nn の逆行同化
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.3注7(pp. 59–60)