文献
日琉諸語の一員としての宮古語音韻史
尹熙洙 ・2026
- 種別
- 学位論文
- 収録
- なし
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- 総合研究大学院大学
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- https://ir.soken.ac.jp/records/2000523
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ˀammaː
尹熙洙 2026 伝聞
現代首里方言 ˀammaː
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- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
ˀajaː
尹熙洙 2026 伝聞
首里方言の士族言葉 ˀajaː「母上」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4注14(p. 67)
母。
尹熙洙 2026 提唱
*amu「阿母」
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- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4注14(p. 67)
尹2026は女性神職名に現れる*amu「阿母」を上代日本語omo・amoと比較し、語源的な意味を「母」とする。
尹熙洙 2026 提唱
上代日本語 omo, amo との比較
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- 提唱(その出典が言い出します)
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- 第4章§4.4注14(p. 67)
尹2026は琉球祖語*amuの15世紀沖縄語反映を*ˀamとする。
尹熙洙 2026 提唱
15 世紀沖縄語反映 *ˀam
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- 第4章§4.4注14(p. 67)
尹2026は15世紀沖縄語*ˀam「母」に指小接尾辞*-jaを加えた*ˀam-jaを置く。
尹熙洙 2026 提唱
指小接尾辞 *-ja がついた *ˀam-ja
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- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
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- 第4章§4.4注14(p. 67)
尹2026は*ˀam-jaから順行同化によって15世紀沖縄語*ˀamnʲaが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
*ˀam-ja から順行同化
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- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4注14(p. 67)
尹2026は15世紀沖縄語*ˀamnʲaを前期宮古祖語が借用して*am{i,u}naになったとする。
尹熙洙 2026 提唱
15 世紀沖縄語 *ˀamnʲa の借用
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- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
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- 提唱(その出典が言い出します)
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- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は前期宮古祖語*am{i,u}naから後期宮古祖語*amɨnaを経て、中核・多良間annaが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
*am{i, u}na > 後期宮古祖語 *amɨna
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- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は15世紀沖縄語*ˀamnʲaから首里方言ˀammaːへ至る*mnʲ>mmを規則的音変化とする。
尹熙洙 2026 提唱
沖縄語における *mnʲ > mm の反映
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- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
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- 第4章§4.4注14(p. 67)
尹2026は首里士族語ˀajaːを、*m.j連続を解消する際に順行同化を避けて*mを脱落させた形とする。
尹熙洙 2026 提唱
代わりに *m を脱落させた
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- 第4章§4.4注14(p. 67)
尹2026は最初の指小接尾辞*-jaが音変化で不透明になったため、さらに*-jaが付加されて現代形の長い最終音節が生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
さらに *-ja をつけている形
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- 第4章§4.4注14(p. 67)
nama
尹熙洙 2026 伝聞
現代首里方言では,それぞれ nama
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- 第4章§4.4(p. 66)
naː
尹熙洙 2026 伝聞
nama, naː, naː-ˀiɸi
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- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 66)
naː-ˀiɸi
尹熙洙 2026 伝聞
nama, naː, naː-ˀiɸi
- 文献
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- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 66)
今。
尹熙洙 2026 提唱
琉球祖語の語根 *ima「今」
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- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 66)
もう。
尹熙洙 2026 提唱
*ˀmnʲa=ja「今は」
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- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
もっと。
尹熙洙 2026 提唱
*ˀmnʲa=ˀepe「今少し」
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- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は首里方言の3語と宮古語の「今」系を琉球祖語の語根*ima「今」に遡らせる。
尹熙洙 2026 提唱
全て琉球祖語の語根 *ima「今」に由来
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- 提唱(その出典が言い出します)
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- 第4章§4.4(p. 66)
尹2026は「今」の重複形を導く北琉球祖語形として*ˀimʲaを立てる。
尹熙洙 2026 提唱
北琉球祖語 *ˀimʲa
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- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 66)
尹2026は北琉球祖語*ˀimʲaを重複した*ˀimʲa-ˀimʲaを「今」の前段階に置く。
尹熙洙 2026 提唱
畳語 *ˀimʲa-ˀimʲa
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- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
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- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 66)
尹2026は北琉球祖語の重複形から15世紀沖縄語*ˀmnʲa(m)maへ至る狭母音脱落と異化的非硬口蓋化を提案する。
尹熙洙 2026 提唱
*ˀimʲa-ˀimʲa における 2 番目の *i
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- 提唱(その出典が言い出します)
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- 第4章§4.4(p. 66)
尹2026は北琉球祖語の重複形から15世紀沖縄語*ˀmnʲa(m)maへ至る狭母音脱落と異化的非硬口蓋化を提案する。
尹熙洙 2026 提唱
宮古語の形は散発的に mm > m に変化
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- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
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- 提唱(その出典が言い出します)
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- 第4章§4.4注12(p. 66)
尹2026は「もう」と「もっと」の基体に15世紀沖縄語*ˀmnʲa「今」を置く。
尹熙洙 2026 提唱
*ˀmnʲa=ja
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- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は「もう」と「もっと」の基体に15世紀沖縄語*ˀmnʲa「今」を置く。
尹熙洙 2026 提唱
*ˀmnʲa=ˀepe
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は「もう」に対応する15世紀沖縄語形を*ˀmnʲa「今」と係助詞*jaの結合*ˀmnʲa=ja「今は」と分析する。
尹熙洙 2026 提唱
*ˀmnʲa=ja「今は」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は「もっと」に対応する15世紀沖縄語形を*ˀmnʲa「今」と*ˀepe「少し」の結合*ˀmnʲa=ˀepe「今少し」と分析する。
尹熙洙 2026 提唱
*ˀmnʲa=ˀepe「今少し」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は15世紀沖縄語*ˀmnʲa(m)maを前期宮古祖語が借用して*m{i,u}namaになったとする。
尹熙洙 2026 提唱
15 世紀沖縄語 *ˀmnʲa(m)ma の借用
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 66)
尹2026は15世紀沖縄語*ˀmnʲa=jaを前期宮古祖語*m{i,u}najaの借用元に置く。
尹熙洙 2026 提唱
(14b) は 15 世紀沖縄語 *ˀmnʲa=ja
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は15世紀沖縄語*ˀmnʲa=ˀepeを前期宮古祖語*m{i,u}naepeの借用元に置く。
尹熙洙 2026 提唱
(14c) は *ˀmnʲa=ˀepe
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は前期宮古祖語*m{i,u}namaから後期宮古祖語*mɨnamaを経て、中核nnamaと多良間namaが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
*m{i, u}nama > *mɨnama「今」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4、例(14a)(p. 66)
尹2026は前期宮古祖語*m{i,u}najaから後期宮古祖語*mɨnɛːを経て、中核nnʲaと多良間mmeが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
*m{i, u}naja > *mɨnɛː「もう」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4、例(14b)(p. 66)
尹2026は前期宮古祖語*m{i,u}naepeから後期宮古祖語*mɨnɛːpɪを経て、中核nnapi・nnʲapiと多良間mmepiが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
*m{i, u}naepe > *mɨnɛːpɪ「もっと」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4、例(14c)(pp. 66–67)
尹2026が後期宮古祖語*mɨnamaの中核宮古語反映とするnnamaは、砂川方言語彙集にも記録される。
尹熙洙 2026 提唱
中核 nnama
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4、例(14a)(p. 66)
尹2026が後期宮古祖語*mɨnɛːの中核宮古語反映とするnnʲaに対応するnnjaは、砂川方言語彙集にも記録される。
尹熙洙 2026 提唱
中核 nnʲa
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4、例(14b)(p. 66)
尹2026が後期宮古祖語*mɨnɛːpɪの中核宮古語反映とするnnʲapiに対応するnnjapiは、砂川方言語彙集にも記録される。
尹熙洙 2026 提唱
中核 nnapi ~ nnʲapi
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4、例(14c)(pp. 66–67)
尹2026は「もっと」の後期宮古祖語*ɛːが各方言の分岐後に短母音化したとする。
尹熙洙 2026 提唱
諸方言分岐後に短母音化が並行的に生じた
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.3(p. 60)
尹2026は中核宮古語nnapi・nnʲapiのnnを*mn>nnの逆行同化とみる。
尹熙洙 2026 提唱
*mn > nn の逆行同化
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.3注7(pp. 59–60)
尹2026は、日本語で前部語幹内と活用語尾に母音脱落が生じ、琉球祖語では複合語全体で 1回だけ母音脱落が生じたと分析する。琉球祖語側では後部要素*na-「無し」の強勢が 消滅したとする。
尹熙洙 2026 提唱
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第6章導入(p. 97); §6.1(p. 104)
尹2026は暇の上代中央・東国日本語形と琉球祖語形を日琉祖語*ituamaに遡らせる。
尹熙洙 2026 提唱
日琉祖語 *ituama に遡るとみるのが妥当
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第6章§6.1(pp. 103–104)
尹2026は*ituamaを*itu-amaと分ける探索的な語源案を示す。
尹熙洙 2026 提唱
仮に *itu-ama と分析するならば
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第6章§6.1(p. 104)
くしゃみをした時に唱える呪文。
尹熙洙 2026 伝聞
くしゃみをしたときに言う呪文
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 61)
尹2026は宮古語の呪文kusɿkʲa・kusɿkeːを、「糞食らえ」の意味で用いる沖縄語の歴史形と現代形に比較する。
尹熙洙 2026 伝聞
平良方言 kusɿkʲa, 多良間 kusɿkeː
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 61)
尹2026は宮古語の呪文kusɿkʲa・kusɿkeːを、「糞食らえ」の意味で用いる沖縄語の歴史形と現代形に比較する。
尹熙洙 2026 伝聞
「くそくはい」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 61)
尹2026は宮古語の呪文kusɿkʲa・kusɿkeːを、「糞食らえ」の意味で用いる沖縄語の歴史形と現代形に比較する。
尹熙洙 2026 伝聞
kusu kʷeː
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 61)
尹2026は呪文の宮古語形を沖縄語からの借用と判定し、kで始まる語形と継承語のf対応を根拠に挙げる。
尹熙洙 2026 提唱
宮古語の「くしゃみの呪文」は明らかに借用語
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(pp. 61–62)
尹2026は平良kusɿkʲaと多良間kusɿkeːの対応から後期宮古祖語*kʊsɨkɛːを再建する。
尹熙洙 2026 提唱
後期宮古祖語 *kʊsɨkɛː
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
尹2026は平良kusɿkʲaと多良間kusɿkeːの対応から後期宮古祖語*kʊsɨkɛːを再建する。
尹熙洙 2026 記述
前半については対応に多少不明な点
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
尹2026は呪文の後半に15世紀沖縄語*kʷaeを置く。
尹熙洙 2026 提唱
後半は 15 世紀沖縄語の *kʷae
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
尹2026は呪文後半の15世紀沖縄語*kʷaeが前期宮古祖語へ*kaeとして借用されたとする。
尹熙洙 2026 提唱
前期宮古祖語 *kae として借用
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
尹2026は前期宮古祖語*kaeから*ae>*ɛːを経て、後期宮古祖語の呪文後半*kɛːが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
*ae > *ɛː
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
尹2026は平良・多良間の表面対応をCja::Ceと記し、語末短母音化を仮定して後期宮古祖語のCjaː::Ceː対応へ遡らせる。
尹熙洙 2026 提唱
語末における短母音化の結果
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
taŋkaː
尹熙洙 2026 伝聞
現代首里方言 taŋkaː「正面」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(pp. 62–63)
taŋkaː-maŋkaː
尹熙洙 2026 伝聞
taŋkaː-maŋkaː「向かい合うさま」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 63)
二人で向かうこと。
尹熙洙 2026 提唱
*puta-mukaw-i「二人で向かうこと」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
真正面。
尹熙洙 2026 提唱
*ma-mukaw-i「真正面」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
日琉祖語*mukap-の琉球側の反映として琉球祖語*mukaw-を配置する。
尹熙洙 2026 提唱
*puta-mukaw-i「二人で向かうこと」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
尹2026は宮古語「一人」の語源形として琉球祖語*puta-mukaw-iを再建する。
尹熙洙 2026 提唱
*puta-mukaw-i「二人で向かうこと」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
尹2026は宮古語「前」の語源形として琉球祖語*ma-mukaw-iを再建する。
尹熙洙 2026 提唱
*ma-mukaw-i「真正面」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
尹2026は宮古語「一人」の語源形を琉球祖語*puta-・*mukaw-・*-iからなる*puta-mukaw-i「二人で向かうこと」とする。
尹熙洙 2026 提唱
*puta-mukaw-i「二人で向かうこと」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
尹2026は宮古語「前」の語源形を琉球祖語*ma-・*mukaw-・*-iからなる*ma-mukaw-i「真正面」とする。
尹熙洙 2026 提唱
*ma-mukaw-i「真正面」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
尹2026は「前」に*mukaw-を認める語源説をBentley 2008に帰属させ、同説が不規則な*mukaw-i>vkʲaːを説明しなかったと報告する。
尹熙洙 2026 伝聞
Bentley (2008: 46) によって提案
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- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
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- 伝聞(他の説として伝えます)
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- 第4章§4.4(p. 62)
尹2026は琉球祖語*puta-mukaw-iから15世紀沖縄語*tamkaiが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
15 世紀沖縄語(*tamkai, *mamkai)
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
尹2026は琉球祖語*ma-mukaw-iから15世紀沖縄語*mamkaiが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
15 世紀沖縄語(*tamkai, *mamkai)
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
尹2026は宮古語の「一人」「前」を15世紀沖縄語からの借用とし、継承語なら*mukaw-に対応する鼻音始まりが予想される点を根拠に挙げる。
尹熙洙 2026 提唱
本研究はこれらを借用語とみなす
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 62)
尹2026は15世紀沖縄語*tamkaiが前期宮古祖語へ*taᵐbukaiとして借用されたとする。
尹熙洙 2026 提唱
*tamkai, *mamkai は,前期宮古祖語 *taᵐbukai
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 63)
尹2026は15世紀沖縄語*mamkaiが前期宮古祖語へ*maᵐbukaiとして借用されたとする。
尹熙洙 2026 提唱
*maᵐbukai として借用
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 63)
尹2026は15世紀沖縄語*mkが[mpk]または[mbk]と実現したため、前期宮古祖語に*ᵐbukとして知覚・借用された可能性を示す。
尹熙洙 2026 提唱
*mk が [mpk] または [mbk] のように実現
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 63)
尹2026は15世紀沖縄語*mkが[mpk]または[mbk]と実現したため、前期宮古祖語に*ᵐbukとして知覚・借用された可能性を示す。
尹熙洙 2026 記述
C₁C₂ > C₁C₃C₂ のようなパターンの音挿入
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- 第4章§4.4注10(pp. 63–64)
尹2026は前期宮古祖語*taᵐbukaiから後期宮古祖語*taᵐbβɨkɛːを経て宮古語の「一人」諸形が生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
後期宮古祖語 *taᵐbβɨkɛː
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 63)
尹2026は前期宮古祖語*maᵐbukaiから後期宮古祖語*maᵐbβɨkɛːを経て宮古語の「前」諸形が生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
*maᵐbβɨkɛː を経て現在の形
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 63)
尹2026は15世紀沖縄語から借用された*aiが後期宮古祖語*ɛːになる系列を、継承語の*aiが先に*aʑiへ変化した相対年代から説明する。
尹熙洙 2026 提唱
15 世紀沖縄語の *ai が前期宮古祖語 *ai として借用
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 63)
尹2026は「二人で向かうこと」から「二人だけで他の人がいない」「他の人がいない」を経て、宮古語の「一人」が生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
「他の人はいない」という限定の意味が強くなり
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 63)
尹2026は*puta-mukaw-iの接尾辞*-ja付き形を首里taŋkaːに、*ma-mukaw-iを伊江島maŋke・maŋkoと首里複合語後半maŋkaːに対応させる。
尹熙洙 2026 提唱
伊江島方言の maŋke~maŋko
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(pp. 62–63)
尹2026は*puta-mukaw-iの接尾辞*-ja付き形を首里taŋkaːに、*ma-mukaw-iを伊江島maŋke・maŋkoと首里複合語後半maŋkaːに対応させる。
尹熙洙 2026 提唱
後半が *ma-mukaw-i-ja を反映する可能性
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 63)
尹2026は*ta-「手」を含む*ta-mukaw-iも候補として検討し、意味的な繋がりが不明として*puta-mukaw-iを採る。
尹熙洙 2026 反対
意味的な繋がりが定かではない
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 反対(別の説を退けます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 63)
尹は琉球祖語の「涙」を*naⁿdaと再建する。
尹熙洙 2026 提唱
琉球祖語の*naⁿda「涙」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第5章§5.2(p. 85)
尹は古代九州基層方言のnamida「涙」から第2音節の母音を失った形が琉球祖語へ借用され、 借用後の音節末鼻音脱落によって*naⁿdaになったと解釈する。
尹熙洙 2026 提唱
*namdaあるいは*nandaの形式が琉球祖語に借用され
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第5章§5.2(p. 85)
尹は古代九州基層方言のnamida「涙」から第2音節の母音を失った形が琉球祖語へ借用され、 借用後の音節末鼻音脱落によって*naⁿdaになったと解釈する。
尹熙洙 2026 提唱
この借用元方言を「古代九州基層方言」と呼び
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第5章§5.3(p. 87)
尹2026は虹のbyoozi系とzyuuzi系を*mjoNsiの有声阻害音反映とする。
尹熙洙 2026 提唱
byoozi 系も zyuuzi 系もいずれも *mjoNsi に由来
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第6章§6.2(pp. 113–115)
尹2026は虹のryuuzi系とmyoozinを、*mjoNsiの反映が既存語に結び付けられた民間語源的再分析とする。
尹熙洙 2026 提唱
民間語源的に再分析された新しい派生形
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第6章§6.2、注6(p. 114)
尹2026はbyoozi系・zyuuzi系の方言に、*mjを有声阻害音へ変えた旧方言の基層が残る可能性を示す。
尹熙洙 2026 提唱
*mj > by,*mj > dy を経験した方言を基層
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第6章§6.2(pp. 114–115)
尹の再建と日琉語内の比較 EUJの既存項目は、尹2025(§3.3、p.196、例13)の*mìjoNsiという再建と、中古日本語niⁿzi、上代東国日本語nôⁿzi、琉球祖語*noⁿdzi、現代方言myooziの比較を記録する。尹2026のp.112にも*mìjoNsi > *mjoNsi > *nioNsi > niⁿziという系列がある。p.113は広島県北部byoozi、兵庫県byuuzi、島根県東部byobi・byoobu、九州西部zyuuzi・zyuuzuを挙げる。p.114は国立国語研究所1974:27を引いて九州西部の一部のryuuzi・ryuusiを示し、ryuuziをzyuuziがryuu「竜」に引かれた再分析とする。注6はmyoozinと「明神」の関係も扱う。同地域の他の*mj再建語に有声阻害音が一貫して現れないことも指摘される。方言系列は比較資料となるが、その例外的な分布にはなお説明を要する。投稿のmyoziと尹のmyoozi、投稿のryuzi・zyoziと論文のryuuzi・zyuuziは綴りを区別する。星印は再建形を示す。論文の当該箇所は「竜」と述べており、返信の「龍神」をそのまま尹の表現に置き換えない。pp.112–114は本文画像で確認したが、引用先の地図解説は未照合である。
尹熙洙 2026 提唱
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第6章§6.2、pp.112–114(PDF114–116頁)、注6。本文画像。
haru
尹熙洙 2026 伝聞
haru (首里方言)
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第3章§3.4(p. 41)
畑。
尹熙洙 2026 記述
*paro「畑」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- 第3章§3.4(pp. 41–42)
尹2026は畑の琉球祖語形に*paroを採用する。
尹熙洙 2026 提唱
本研究では *paro の再建を採用する
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.4、注10(p. 41)
尹2026は沖縄語で母音上昇を経た*paru [paɾu]が前期宮古祖語へ借用されたとする。
尹熙洙 2026 提唱
*paru が前期宮古語に借用された
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.4(p. 41)
尹2026は前期宮古祖語に借用語の*ɾと継承語彙の*ɹの対立を再建する。
尹熙洙 2026 提唱
新たに *ɾ と *ɹ が音素として対立する
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.4(p. 41)
尹2026は前期宮古祖語に借用語の*ɾと継承語彙の*ɹの対立を再建する。
尹熙洙 2026 記述
*ɾ は借用語にしか存在しない
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- 第3章§3.4(p. 42)
尹2026は借用語*paɾuから後期宮古祖語*paɾɨを経て宮古諸方言pariが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
*ɾɨ は成節的子音になれず
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.4(pp. 41–42)
尹2026は借用語*paɾuから後期宮古祖語*paɾɨを経て宮古諸方言pariが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
現代宮古語諸方言で pari として反映される
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.4(p. 42)
尹2026が後期宮古祖語*paɾɨの現代宮古語反映とするpariは、砂川方言語彙集にも記録される。
尹熙洙 2026 提唱
現代宮古語諸方言で pari
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.4(p. 42)
水納方言の語彙集はparu「畑」を記録する。これは尹2026が未文証形として掲げた†paruと同じ表記になる。
尹熙洙 2026 contrasts
†paru, †paɿ
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- contrasts(立場の定義なし)
- 箇所
- 第3章§3.4(p. 41)
尹2026は継承語の*ɹi・*ɹuが後期宮古祖語*ɹɨと成節的*ɹを経て現代宮古語のɿ〜ɭになったとする。
尹熙洙 2026 提唱
*ɹɨ は成節的子音 *ɹ となる
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.4(p. 41)
ひつじ
尹熙洙 2026 記述
日本語 fituⁿzi「羊」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
pitsʌtsja
尹熙洙 2026 伝聞
pi.co.cya /pitsʌtsja/
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
ɸiːdʑaː
尹熙洙 2026 伝聞
現代首里方言 ɸiːdʑaː
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
山羊。
尹熙洙 2026 提唱
*petsuⁿdzi に *-ja がついた形式
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は日本語fituⁿzi「羊」と同根の琉球祖語形として*petsuⁿdziを立てる。
尹熙洙 2026 提唱
同根の琉球祖語 *petsuⁿdzi
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は山羊を表す形を琉球祖語*petsuⁿdziと接尾辞*-jaの結合として分析する。
尹熙洙 2026 提唱
*petsuⁿdzi に *-ja がついた形式
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は1501年の『語音翻訳』に山羊の形pi.co.cya /pitsʌtsja/が記録されると報告する。
尹熙洙 2026 伝聞
『語音翻訳』に pi.co.cya /pitsʌtsja/ として在証
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は1501年の『語音翻訳』に山羊の形pi.co.cya /pitsʌtsja/が記録されると報告する。
尹熙洙 2026 記述
『語音翻訳』(1501 年)
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- 第4章§4.1(p. 48)
尹2026は琉球祖語*petsuⁿdzi-jaから首里方言ɸiːdʑaːに至る過程で*tsʉが脱落したとする。
尹熙洙 2026 提唱
*petsʉⁿdʑaː > *peddʑaː? > *peːdʑaː
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 67)
尹2026は沖縄語における*tsʉ脱落の中間段階が前期宮古祖語へ借用され、*peuⁿdzaになった可能性を示す。
尹熙洙 2026 提唱
脱落の中間段階が前期宮古祖語 *peuⁿdza として借用
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(pp. 67–68)
尹2026は前期宮古祖語*peuⁿdzaから後期宮古祖語*pɪβɨⁿdzaを経て、中核pindzaと多良間pindaが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
後期宮古祖語 *pɪβɨⁿdza を経て pindza :: pinda
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(pp. 67–68)
尹2026はBentley 2008が石垣方言pibidʑaなどから南琉球祖語*peᵐbezaを再建したと報告する。
尹熙洙 2026 伝聞
南琉球祖語(Proto-Sakishima)*peᵐbeza
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 68)
尹2026がBentley 2008の証拠例として報告する石垣方言pibidʑaに対し、川平方言語彙集はpibidʒa「山羊」を記録する。
尹熙洙 2026 伝聞
石垣方言 pibidʑa などに基づき
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 68)
尹2026は宮古以外の南琉球諸語の山羊形を後期宮古祖語からの借用とし、bを*βの適応と説明する。
尹熙洙 2026 提唱
他の南琉球諸語の形を後期宮古祖語からの借用
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 68)
尹2026が後期宮古祖語*pɪβɨⁿdzaの中核宮古語反映とするpindzaは、砂川方言語彙集にも記録される。
尹熙洙 2026 提唱
中核 pindza
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(pp. 67–68)
尹2026が後期宮古祖語*pɪβɨⁿdzaの多良間側反映とするpindaと同形の語は、水納方言語彙集にも記録される。
尹熙洙 2026 提唱
多良間 pinda
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.4(pp. 67–68)
尹2026はLawrence 2019の琉球祖語再建を自身の表記で*pipiⁿdzaとして報告する。
尹熙洙 2026 伝聞
本論文の表記では *pipiⁿdza
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 68)
尹2026は『語音翻訳』のpitsʌtsjaと整合しないとして*pipiⁿdza再建を退け、伊江島titizjaを*tsʉ脱落過程の借用とみる。
尹熙洙 2026 反対
『語音翻訳』の形を考慮すると,そのような再建は難しい
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 反対(別の説を退けます)
- 箇所
- 第4章§4.4(p. 68)
-tu
尹熙洙 2026 伝聞
首里方言 -tu
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第3章§3.3、表3.1(p. 39)
年数を数える。
尹熙洙 2026 記述
*-to「年(助数詞)」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- 第3章§3.3(pp. 38–40)
尹2026は北琉球諸語の対応から、年を表す助数詞に琉球祖語*-toを再建する。
尹熙洙 2026 提唱
北琉球諸語間の対応からは,*to が再建されうる
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.3(p. 39)
尹2026は沖縄語の中段母音上昇によって琉球祖語*-toから*-tuが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
沖縄語側で母音上昇が生じた後
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.3(p. 39)
尹2026は沖縄語*-tu「年」が前期宮古祖語へ*-tuとして借用されたとする。
尹熙洙 2026 提唱
この段階の沖縄語形 *-tu がそのまま前期宮古祖語に借用される
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.3(p. 39)
尹2026は借用形*-tuによって前期宮古祖語で*tと*uの同一音節内の連鎖が許容されたとする。
尹熙洙 2026 提唱
*t と *u の連鎖を同一音節で許容する
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.3(p. 39)
尹2026は前期宮古祖語*-tuが*i・*uの合流を経て後期宮古祖語*-tɨになったとする。
尹熙洙 2026 提唱
後期宮古祖語では *tɨ に変化する
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.3(p. 40)
尹2026は後期宮古祖語*-tɨから宮古諸方言-tiが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
*tɨ は現代宮古語諸方言で ti に変化する
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.3(p. 40)
尹2026は年の系列を、沖縄語と宮古語で順に母音上昇が生じる二重上昇の例に数える。
尹熙洙 2026 提唱
二重上昇を示す例となる
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.3(p. 40)
ˀutɕiŋ
尹熙洙 2026 伝聞
現代首里方言の「鬱金」ˀutɕiŋ
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 伝聞(他の説として伝えます)
- 箇所
- 第4章§4.1(p. 49)
鬱金。
尹熙洙 2026 提唱
*usiken{i, u}「鬱金」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第5章§5.4(p. 92)
尹2026は古代九州基層語に*utikon「鬱金」を立てる。
尹熙洙 2026 提唱
古代九州基層語 *utikon「鬱金」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第5章§5.4(pp. 92–93)
尹2026は15世紀沖縄語と宮古語の反映を説明する琉球祖語形として*usiken{i,u}を再建する。
尹熙洙 2026 提唱
琉球祖語形は *usiken{i, u} と再建される
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第5章§5.4(p. 92)
尹2026は琉球祖語*usiken{i,u}を古代九州基層語*utikonからの借用とみる。
尹熙洙 2026 提唱
*utikon は [uɕikən] のように実現
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第5章§5.4(p. 93)
尹2026は琉球祖語*usiken{i,u}を古代九州基層語*utikonからの借用とみる。
尹熙洙 2026 提唱
*usiken{i, u} として借用される
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第5章§5.4(p. 93)
尹2026は琉球祖語*usiken{i,u}から順行硬口蓋化と*siの脱落を経て15世紀沖縄語*ˀukʲenが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
*si の脱落によって,15 世紀沖縄語 *ˀukʲen
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.1(p. 49)
尹2026は琉球祖語*usiken{i,u}から順行硬口蓋化と*siの脱落を経て15世紀沖縄語*ˀukʲenが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
琉球祖語の *siC が順行口蓋化
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第5章§5.4(p. 92)
尹2026は中核宮古語ukʲaŋと多良間方言ukiŋに基づき、前期宮古祖語*ukɛn{i,u}を再建する。
尹熙洙 2026 提唱
前期宮古祖語 *ukɛn{i, u}「鬱金」
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.1、例(4b)(p. 47)
尹2026は中核宮古語ukʲaŋと多良間方言ukiŋに基づき、前期宮古祖語*ukɛn{i,u}を再建する。
尹熙洙 2026 記述
中核 ukʲaŋ :: 多良間 ukiŋ
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- 第4章§4.1、例(4b)(p. 47)
尹2026は前期宮古祖語*ukɛn{i,u}を15世紀沖縄語*ˀukʲenからの借用とみる。
尹熙洙 2026 提唱
15 世紀沖縄語からの借用
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.1(p. 49)
尹2026は前期宮古祖語*ukɛn{i,u}を15世紀沖縄語*ˀukʲenからの借用とみる。
尹熙洙 2026 提唱
後続母音を持たない *n の適応
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第4章§4.1(p. 49)
尹2026はyamapî「病気」を*jòwas-ìm-ap-iから二度の母音脱落を経た形と解釈する。
尹熙洙 2026 提唱
母音脱落が二度起きた形式
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第6章§6.2(pp. 121–122)
尹2026はnayam-「悩む」を*mùna-jòwas-ìm-から三度の母音脱落を経た形と解釈する。
尹熙洙 2026 提唱
母音脱落が三度起きたことになる
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第6章§6.2(p. 121)
尹2026はneta-「悔しい」を*mùna-itas-「胸-痛い」の母音脱落形とする案を示す。
尹熙洙 2026 提唱
*mùna-itas- > *mnaitas- > neta-
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第6章§6.2(pp. 121–122)
尹2026は病むの派生語群を、一語内で隣接しない複数の母音が脱落しうる例とする。
尹熙洙 2026 提唱
一つの語の内部で複数回の母音脱落が生じうる
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第6章§6.2(p. 122)
尹2026は沖縄語の中段母音上昇によって琉球祖語*-toから*-tuが生じたとする。
尹熙洙 2026 提唱
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.3(p. 39)
尹2026は沖縄語で母音上昇を経た*paru [paɾu]が前期宮古祖語へ借用されたとする。
尹熙洙 2026 提唱
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第3章§3.4(p. 41)
「東」「いとこ」「肛門」は沖縄語の語末母音上昇後の形を宮古語が借用し、 宮古語側で狭母音の脱落または先行子音の摩擦化を受けた二重上昇の例であると尹は提案する。
尹熙洙 2026 提唱
- 文献
- 日琉諸語の一員としての宮古語音韻史 学位論文
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- §1.3