再建 ●○○ 提案
マーティンは降るのhuruをfuru経由で*pu-ra-に遡らせ、アクセント類をBとする。
疑問符を伴わない再建。祖形の中に切れ目を置き、*pu-とra-に分ける。
同じ頁の「振る」は*puru-、「触る」は*pura-で、いずれも切れ目を持たない。
切れ目を持つのは降るの1つのみである。
この語は島袋2007の付録に無く、日琉祖語の再建はマーティンの1件のみである。
Martin, Samuel Elmo 1987 提唱
B huru < furu < *pu-ra-. 'rain; fall down'. B - B-B-B B-B-B. Km (S,W) B. Edo B. Ib B. Nk pun (pur-) B; Sr hur- B. Cf. huku; husu, huseru; hurasu; neburu.
- 文献
- The Japanese Language through Time 書籍
- 立場
- 提唱(その出典が言い出します)
- 箇所
- 第6章§6.6(p. 694)
同定 ●●○ 通説
マーティンとONCOJはともに語形huru/purを3つに分け、語義の分かれ方も一致する。
降る(B、*pu-ra-)・振る(A、*puru-)・触る(?B、*pura-)である。
3つは同じ頁に並ぶ。祖形の綴りは3つとも異なり、切れ目の有無と語末の母音で分かれる。
葉のpaや腹のharaや皮のkawaのように同じ祖形が並ぶ形とは異なり、
霧のkiriと同じく祖形の側でも分かれる並びにあたる。
ONCOJも3つの語彙素に分け、語義は「rain; fall down, settle」「shake」「touch i」で、
マーティンの3つと対応する。資料の間で語彙の単位の切り方が一致する例にあたる。
Martin, Samuel Elmo 1987 記述
A huru < furu < *puru- (cf. huruu). 'wave, shake; wield'. A - A-A-A x-A-x. / ?B huru < furu < *pura-. 'touch' (= hureru). (B) - x-x-x x-x-x.
- 文献
- The Japanese Language through Time 書籍
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- 第6章§6.6(p. 694)
National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
pur / verb / shake
- 文献
- Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
- 立場
- 記述(そう書いてあります)
- 箇所
- lexicon.xml語彙素l031560a