語源項目

sur-

する・磨・摺

文証 上代日本語 動詞(四段) Frellesvig-Whitman転写

磨る(上代日本語sur-)

単語家族と見出しの単位 10件

*sura-「磨・摺」する・すれる source

マーティン1987の*sura-を中核に置き、磨る・すれると、同じ語根に遡る提案を持つずる・ずれるを収める。 引き摺るとてこずるは語源上の帰属が確定しないため候補に置く。

する 磨・摺 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
動詞(四段)

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National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
sur / verb / QD / rub
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l030954a
National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
足受利四管
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
万9.1740、data/derived/oncoj-occurrences.jsonlのl030954a/001(transliteration zuri、scripts phon)
*sura- 説内
言語
日琉祖語
種別
語根
品詞
語根

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すれる 擦・摩・磨 文証
言語
日本語
種別
語
品詞
動詞(下一段)

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中村幸彦 1982-1999 記述

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文献
角川古語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
す・る【摩・磨・擦・摺・刷】の項㈡
精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
するの項、およびすれる(摩れる・磨れる・擦れる・摺)の各見出し
ずる 文証
言語
日本語
種別
語
品詞
動詞(五段)

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中村幸彦 1982-1999 記述

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文献
角川古語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
ず・るの項
精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
ずるの項
ずれる 文証
言語
日本語
種別
語
品詞
動詞(下一段)

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精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
ずれるの項の見出し行、およびずるの項の「3 〘自ラ下二〙 ⇒ずれる」
ひきずる 引摺 文証
言語
日本語
種別
語
品詞
動詞(五段)

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精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
ひきずる【引摺】の項の補注
中村幸彦 1982-1999 記述

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文献
角川古語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
ひきず・る【引摺】の項
てこずる 手子摺・梃子摺 文証
言語
日本語
種別
語
品詞
動詞(五段)

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中村幸彦 1982-1999 記述

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文献
角川古語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
てこず・る【梃子摺】の項
精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
てこずるの項の見出し行
すりごろも 摺衣 文証
言語
上代日本語
種別
語
品詞
名詞

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精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
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箇所
すりごろも【摺衣】の項
National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
摺衣
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
万11.2621、data/derived/oncoj-occurrences.jsonlのl030954aの行(transliteration suri)
すりぞめ 摺染 文証
言語
日本語
種別
語
品詞
名詞

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精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
すりぞめ【摺染】の項
すりきず 擦傷・擦疵 文証
言語
日本語
種別
語
品詞
名詞

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精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
すりきず【擦傷・擦疵】の項

語形0件

語形情報はありません。

語形の状態 文証 再建 編集 説内
主張の等級 定説 通説 提案 推測 疑義

語義2件

磨る。擦り付ける。

National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
rub
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
lexicon.xml語彙素l030954aの語義1

布に草木の汁や型木で色・模様を摺り付けて染める。

精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
する【摩・擦・磨・擂・摺・刷】の項の語義⑦(イ)
中村幸彦 1982-1999 記述

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文献
角川古語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
す・る【摩・磨・擦・摺・刷】の項の語義④㋑

諸説 1説/主張10件

磨るのsur-

主張5件

擦り付ける動作を担う四段動詞。マーティンは*sura-(アクセント類B)に遡らせ、 同じ語根から自動詞のsureru(*sura-Ci-)を立てる。濁音のずる・ずれるは、 角川古語大辞典が「する(擦)の転か」とし、マーティンは鼻音の前接辞*n-を 疑問符付きで立てて同じ語根*sura-に繋ぐ。

再建 提案

マーティンは磨るのsuruを*sura-に遡らせ、アクセント類をBとする。語義は「rub; grind; print; pick one's pocket」とする。

疑問符を伴わない再建。同じ頁のsureru「rub against each other; chafe」(< *sura-Ci-)が 同じ語根から立つ。語義欄のprint(摺る)は布に模様を摺る用法の後継にあたる。 島袋2007は本文の文字層をrubで検索して動詞suruの再建が無く、 この語のアクセント史の再建はマーティンの1件のみである。

Martin, Samuel Elmo 1987 提唱
B suru < *sura-. 'rub; grind; print; pick one's pocket'. B - B-B-B x-B-x. Edo B. Ib B. Nk sin B; Sr şir- B.
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
第6章§6.6(p. 759)
再建 提案

マーティンはすれるをsure[y]-を経て*sura-Ci-に遡らせ、アクセント類をBとする。 語義は「rub against each other; chafe」とする。

疑問符を伴わない再建。他動詞のsuruと同じ語根*sura-に*-Ci-を重ねた形で、 焼くyak/焼けるyake・切るkir/切れるkireと同じ、四段・下二段の自他の対を 祖語の側から立てる。首里方言のşirir-(B)を「get past the appointed time」の 語義で併記する。

Martin, Samuel Elmo 1987 提唱
B sureru < sure[y]- < *sura-Ci-. 'rub against each other; chafe'. (B) - B-B-B x-?B-x. Ib B. Sr şirir- B < *sure- 'get past the appointed time'.
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
第6章§6.6(p. 759)
派生 提案

角川古語大辞典はずるを「する(擦)」の転かとし、擬態語のずるずるとも 語源的につながる語であろうと述べる。

「転か」と疑問の助辞を伴う辞書の語源注で、これより強い根拠は挙げられていない。 語頭の濁音化の過程も特定されない。ずるの例は近世(1722年)まで下り、 上代語のsur-との間の中間段階は文証されない。マーティンはずれるの側に 鼻音の前接辞を疑問符付きで立てる(c-zureru-martin)。

中村幸彦 1982-1999 提唱

公開データには引用本文を収録していません。

文献
角川古語大辞典 辞典
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
ず・るの項
再建 提案

マーティンはずれるをzure[y]-を経て*n- sura-Ci-に遡らせる。鼻音の前接辞*n-が 語頭の濁音を担い、語根は磨るのsuruと同じ*sura-である。前接辞には疑問符が付き、 アクセント類は?A/Bとする。

前接辞の同定に疑問符が付く再建。同じ頁の直前に他動形のzurasu(< *n- sura-sa-)と 名詞のzure(discrepancy, lag)が同じ構成で並ぶ。角川古語大辞典の「する(擦)の転か」 (c-zuru-kadokawa)と同じ対応を、濁音の由来まで特定して述べる形にあたる。

Martin, Samuel Elmo 1987 提唱
?A/B zureru < zure[y]- < *n-?pre sura-Ci-ʙ. (vi.) 'slip (out of place)'. x - B-A[U]/B[H]-A x-x-x. Ib B. ‖ zure 'discrepancy, lag' x - B-2-A x-x-x.
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
第6章§6.6(p. 789)
派生 通説

下一段のずれるは下二段のずるの後継形である。精選版日本国語大辞典はずれるの見出しに 文語形としてず・る(自ラ下二)を掲げ、ずるの項の下二段をずれるへ送る。

下二段から下一段への移行は活用の一般的な変化で、辞書は両形を同じ語の 文語形・口語形として扱う。四段のずると下二段のずる(ずれる)の対は、 四段のするに対する下二段のする(すれる)の対と同じ切れ目にあたる。

精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
ずれるの項の見出し行

収録されている語源説は1件です。

その他の主張5件

語形成 通説

引き摺るは引くの連用形ひきと-ずる(-づる)の複合である。精選版日本国語大辞典は 見出しをひき‐ず・ると切り、両辞書とも第二要素に摺の字を宛てて磨る・摺るの系列に置く。

切れ目は辞書の見出しの切り方(ひき‐ず・る)に、第二要素の同定は摺の字宛てに依る。 第二要素の濁りの由来を述べる出典は無い。精選版の補注は「ひきづる」「ひきずる」の 両形を挙げて歴史的仮名遣いを未詳とし、づならば連濁のする、ずならば濁音の 単純形ずるという切り分け自体が立たない。初出(1420年)は濁音の単純形ずるの 初出(1722年)より3世紀早く、複合語を文証されたずるの上に置くこともできない。

精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
ひきずるの項の見出し行と補注
中村幸彦 1982-1999 記述

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文献
角川古語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
ひきず・る【引摺】の項
同定 推測

てこずるの語源には並立する複数の説があり、そのうち2つがこの語をする・ずるの 系列に繋ぐ。梃子で物を動かそうとして梃子がずれることからとする説(ずれる)、 手の甲を摩ることからとする説(する)、および手子(手助けをする者)の手を わずらわせることからとする説(この系列の外)である。

いずれの説にも確立した典拠が無い。語源由来辞典は3説を併記して漢字宛ての広がりから 手子説を有力とみ、学研の語源辞典は梃子説と手子説の2説を「一説に」として併記する。 角川古語大辞典は『半日閑話』の流行語の記事を引くのみで語源を述べない。 安永期(18世紀後期)の流行語であり、上代語からの連続は問題にならない。

語源由来辞典 2003-2025; acquired 2026-08-13 伝聞

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文献
語源由来辞典 ウェブ資料
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
「手子摺る/梃子摺る/梃摺る/てこずる」の頁
〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 伝聞

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文献
〈目からウロコ〉の日本語「語源」辞典 辞典
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
てこずる【梃子摺る】の項(頁218)
中村幸彦 1982-1999 記述

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文献
角川古語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
てこず・る【梃子摺】の項
語形成 通説

摺衣は摺るの連用形すりと衣ころもの複合で、第二要素は連濁してごろもとなる。 精選版日本国語大辞典は見出しをすり‐ごろもと切り、語義に染め草の汁を摺り付けて 模様を染め出した衣と述べる。

切れ目は辞書の見出しの切り方に、第一要素の同定は語義の記述(染め草の汁ですりつけて 染め出した衣)に依る。上代の文証は740年の『続日本紀』と万11.2621で、ONCOJは 後者のsuriを動詞surの用例として数える。

精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
すりごろもの項の見出し行
語形成 通説

摺り染めは摺るの連用形すりと染めの複合で、第二要素は連濁してぞめとなる。 精選版日本国語大辞典は見出しをすり‐ぞめと切り、語義に草木の花や葉を布面に 摺り付けて染める方法と述べ、この方法で染めたものを摺衣とする。

切れ目は辞書の見出しの切り方に、第一要素の同定は語義の記述(布面に摺りつけて)と 摺衣への言及に依る。第一要素をこの項目の上代語の単位に繋ぐ出典は無く、 語義の連続(s2)で結ぶにとどめる。

精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
すりぞめの項の見出し行
語形成 通説

擦り傷は擦るの連用形すりと傷きずの複合である。精選版日本国語大辞典は見出しを すり‐きずと切り、語義に摩擦によって生じた傷と述べる。

切れ目は辞書の見出しの切り方に、第一要素の同定は語義の記述(摩擦によって生じた)に 依る。19世紀末の文証で、第一要素をこの項目の上代語の単位に繋ぐ出典は無い。

精選版日本国語大辞典 2006 記述

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文献
精選版日本国語大辞典 辞典
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
すりきずの項の見出し行

単語家族の成員10件

語根拠
*sura-c-sur-pj-martin
するc-sur-pj-martin
すれるc-sureru-martin
ずるc-zuru-kadokawa
ずれるc-zureru-martin
すりごろもc-surigoromo-composition
すりぞめc-surizome-composition
すりきずc-surikizu-composition
ひきずる【引摺】 候補c-hikizuru-compositionは第二要素を-ずる(-づる)とするが、濁音化の由来と歴史的仮名遣いは未詳である。
てこずる【手子摺・梃子摺】 候補c-tekozuru-accountsが列挙する3説のうち、この単語家族へ接続するのは2説である。

用例0件

用例はありません。

外部データベース2件

シュール 語源由来辞典

異表記: sur

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手子摺る 語源由来辞典

異表記: 梃子摺る・梃摺る・てこずる

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