現象記述

母音語頭形とs語頭形の対応

Alternation of s- with zero

variable/intrusive OJ sharusame problem

古代日本語には、母音語頭の形とs語頭の形が近い語義を共有する例がある。 典型例としてame/-same「雨」、ine/-sine「稲」、utu/sutu「捨てる」、uwe/suwe「植える・据える」が 挙げられてきた。語頭sの脱落、複合境界でのs添加、接頭辞sa-、前項末の-si、古い*jの強化、 前項末の祖語*sなど、語ごとに複数の分析が提案されている。e/se「兄・男性親族」は歴史的な組の一つだが、 eの上代音がyeであるという批判が1955年からある。

時期

世紀は出典に基づく概算です。用例・対応形の範囲は、その間ずっと変化が進行していたことを意味しません。

母音語頭形とs語頭形

上代日本語〜現代日本語・約8世紀〜現在用例・対応形の範囲

上代の対応形と、現代の「雨・春雨」などに残る対応を含む概算です。単一のs添加・脱落の年代を表すものではありません。個々の組の成立年代と変化方向は未詳です。

山口佳紀 1974-09-30 伝聞
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
pp.3–4
Martin, Samuel Elmo 1987 伝聞
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
§31、pp.35–37

対象範囲

  • この集合は一つの音変化を前提としない。独立語どうしの対応、複合語後項の異形、接頭辞sa-を含む形成、 前項末の-siと後項母音の縮約、意味の近い別語が同じ表面形を作る。各組を独立した主張として検証する必要がある。
  • ONCOJは上代の韻文を対象とし、散文、宣命、祝詞を含まない。sineやeの語彙素の欠如は非存在の証明にならない。 sineの本文用例は『日本書紀』・『和名類聚抄』・祝詞などを含む資料で別に確認する必要がある。
  • 同音語の分離が必要になる。sine「死ね」、sawo「竿」、ara「荒い」、sara「さらに」、地名katasipaは 自動検索の偽陽性になる。
  • 形の対応、同根性、変化方向は別々に評価する。山口1974の収集は対応形の存在を先に確定する手順を取り、 sを持つ形が先行するという結論は論文後半の仮説にあたる。

表記は文献の方式に従う。ONCOJのFrellesvig-Whitman式では植える・据えるの連用形をuwe・suwe、 棄つの連用形をute・suteと記す。辞書形はuu・suu、utu・sutuである。亀井1953のuuru・suuruとse・jeも 原文の綴りを保つ。

分析と検証項目 11件

各分析の提案者は本文と出典に示します。評価はEUJによるもので、検証項目を併記します。

語ごとに起源が異なる

提案

分布は少なくとも三群に分かれる。独立語でも両形が現れるutu/sutu、s形が複合語後項へ偏る ame/-same・ine/-sine、形態素境界を切れるmane/sa-mane・ipa/kata-si-ipa・aru/sa-ari・awo/sa-awoである。 e/seは上代音yeを持つ負の対照に置く。この分割を第一の作業仮説とする。全組を同じ音法則で処理すると、 複合語後項への偏りと接頭辞の文証を同時に説明しにくい。

検証項目

  • 同じ後項を持つ複合語をs形・母音語頭形・sa-ame型に分けると、初出と韻律位置が群ごとに異なる。
  • s形が現れる前項の品詞と活用形を記録すると、*-si分析が適用できる範囲が測れる。
Martin, Samuel Elmo 1987 記述
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.35–37

ameとineにも同じ分析を前提としない

提案

ame/-sameには*paru-si+ameという分析があり、ine/-sineには*jの複合境界後強化という分析がある。 二組は分布が似る一方、提案されている形態要素と再建子音が異なる。各語の複合前項、アクセント、 最古例、琉球反映を個別に比較する。

検証項目

  • 各組のアクセント類を独立形と複合形で比較すると、組ごとに異なる対応が現れる。
Francis-Ratte, Alexander Takenobu 2016 提唱
文献
Proto-Korean-Japanese: A New Reconstruction of the Common Origin of the Japanese and Korean Languages 学位論文
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.40–41
Whitman, John 2012 提唱
文献
Northeast Asian Linguistic Ecology and the Advent of Rice Agriculture in Korea and Japan 論文/Rice
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.155–156注11
Kolodyazhny, Mikhail M. 2024-10-01 記述
文献
Тонологические законы среднеяпонских именных композитов 論文/Урало-алтайские исследования54(3)
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.52

sa-ame型を独立した証拠として扱う

提案

haru-sa-ame、ko-sa-ame、haya-sa-ameのような異形が辞書記述で報告される。sa-ameからsameへ 単線的に変化したという前提は置かない。sa-の機能、綴り、年代、同じ前項の-same形との共存を確認し、 接頭辞・連体要素・音韻添加の判別材料にする。

検証項目

  • sa-接頭辞の同時代の用例の語義と結合制約が、s形候補の分布と比較できる。
小学館 参照2026-09-05 記述
文献
雨(精選版 日本国語大辞典) 辞典/コトバンク
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
見出し「雨」補注
さめ(小雨) 取得2026-08-24 伝聞
文献
さめ(小雨) ウェブ資料/順列和語辞典(転載型ウェブページ)
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
道浦俊彦 刊行日不明; 取得2026-08-24 伝聞
文献
春雨と秋雨 ウェブ資料/ことばの話421
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
McSionnaigh 2026-07-12 提唱
文献
Comment on “Old Japanese ∅ vs s- in compounds” ウェブ資料/Reddit r/HistoricalLinguistics
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし

意味一致の強さを変数にする

提案

utu/sutuは同じ「捨てる」を表す。ame/sameとine/sineも辞書上の語義が一致する。uwe/suweは 「植える」と「据える・座らせる」の間に意味差がある。e/seは親族呼称の使用条件が異なる。 形の一致だけを数えず、語義、構文、話者条件、複合内の位置を別列で評価する。

検証項目

  • 語義・構文・話者条件・複合内の位置を別列に取ると、組ごとの証拠の強さが分かれる。
日本漢字能力検定協会 取得2026-08-24 記述
文献
兄(え) ウェブ資料/漢字ペディア
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
兄 取得2026-08-24 記述
文献
兄 ウェブ資料/コトバンク デジタル大辞泉ほか
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし

琉球資料は語ごとに方向を判定する

提案

琉球諸語にs形がある事実は、中央語のs脱落を検討する材料になる。同じ資料が接頭辞sa-や独自の変化を 含む可能性もある。各地点の語形、語義、規則的な音対応、借用可能性を揃え、祖語形を語ごとに再建する。 iba-/siba-「狭い」はこの手順の試験例になる。

検証項目

  • ame、ine、utu、uwe、eの琉球対応形を全地点で収集すると、規則的なs対応の有無が語ごとに判定できる。
Martin, Samuel Elmo 1987 記述
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.35–37
Zachary Read 2025-09-14 伝聞
文献
ンニ・稲・Rice plant ウェブ資料/JLect
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし

属格的な結合部-s-の分布を独立に検査する

提案

風間の結合部-s-説はame、ine、awoに同じ形態要素を置く。予測される分布は名詞複合に集中し、 前項と後項の意味関係が古代日本語の属格用法に対応する。独立語のutu/sutuとe/seは予測範囲から外れる。 各複合の前項、年代、アクセント、sa-ame型を比較し、接頭辞sa-、前項*-si、音韻添加と区別する。

検証項目

  • s形が名詞複合に集中し、前項と後項の意味関係が属格用法に対応する。
  • 独立語のutu/sutuとe/seには結合部-s-の分析が適用できない。
風間伸次郎 2003-12-26 提唱
文献
アルタイ諸言語の3グループ(チュルク、モンゴル、ツングース)、及び朝鮮語、日本語の文法は本当に似ているのか:対照文法の試み 書籍所収論文/日本語系統論の現在
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
p.276

対応形の存在と史的方向を別に判定する

提案

母音語頭形とs語頭形が文証されること、両形が同根であること、sが脱落または添加したことは独立した主張である。 山口1974の二段階の議論に従い、語形、語義、分布を先に記録し、変化方向には個別の根拠を求める。

検証項目

  • 同じ組でも対応関係の評価と変化方向の評価が異なる場合がある。
  • 文証年代、複合内位置、日琉対応を加えると方向を判定できる組が限られる。
山口佳紀 1974-09-30 記述
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.3
村山七郎 1955-03 disputes
文献
亀井孝『「ツル」と「イト」』を読みて 論文/国語学20
立場
disputes(立場の定義なし)
箇所
p.126
Urakami, Junnosuke 1989-08 伝聞
文献
Some problems in the phonology of Old Japanese reconsidered in the light of comparative evidence from the Amami dialects 学位論文/PhD thesis, School of Oriental and African Studies, University of London
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
p.47

機能分担による残存偏りを検査する

推測

山口1974はsameとameの併存を複合語後項と独立語の機能分担で説明する。意味分化したaku/sakuも同じ 残存条件を示す可能性がある。現存する組の数は、片方が消えた語を含まないため、音変化の頻度を直接表さない。

検証項目

  • 両形が残る組では、複合内位置、語義、文体のいずれかに分布差が見つかる。
  • 古辞書と異本を調べると、現在は片方だけ残る語に失われた対応形が見つかる可能性がある。
山口佳紀 1974-09-30 提唱
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
p.14

上代の語頭音を対照条件にする

提案

e「兄」の上代音yeは、現代仮名だけによる∅~s候補抽出が偽陽性を作ることを示す。 候補ごとに音仮名、甲乙類、古写本の訓、歴史的ローマ字表記を確認する。

検証項目

  • 歴史的にyV・wVなどの語頭を持つ候補は純粋な∅~s群から外れる。
村山七郎 1955-03 disputes
文献
亀井孝『「ツル」と「イト」』を読みて 論文/国語学20
立場
disputes(立場の定義なし)
箇所
p.126
山口佳紀 1974-09-30 disputes
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
disputes(立場の定義なし)
箇所
p.14注1

前項末の祖語*sを雨複合で検査する

推測

尹2026の*parus-amai説ではparusameのsが第2要素の異形から切り離され、前項paruの祖語末子音になる。 この分析は、同じ前項を持つ複合、雨を後項とする別の複合、動詞連用形複合の三方向から検査できる。

検証項目

  • paruを前項とする別の古い複合に*sの反映が現れる。
  • ameを後項とする複合のs有無は前項ごとに分かれる。
  • 動詞連用形複合にも同じ語末*sの反映が現れる。
尹熙洙 2026-06-17 提唱
文献
Syllable- and word-final consonants in Proto-Japonic 文書/39e Journées de linguistique d’Asie orientale―Livret des résumés
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
p.89

プロミネンス衝突回避説を複合語群で検査する

推測

窪薗2025はharu-ame>haru-sameをプロミネンス衝突回避で説明する。Kolodyazhny 2024は中期日本語の ame/-same・ine/-sine異形に明瞭な音調効果を認めない。時代、アクセント資料、複合境界を揃えた検査が要る。

検証項目

  • s形は母音語頭形よりプロミネンス衝突を避ける韻律構造を持つ。
  • 同じアクセント条件でsを持たない複合が多ければ一般化の範囲が狭まる。
  • sa-ame型のアクセントは接頭辞分析と挿入分析を分ける材料になる。
窪薗晴夫 2025-07-17 提唱
文献
言語現象を「一般化」することの楽しさ ウェブ資料/くろしお出版note
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
Kolodyazhny, Mikhail M. 2024-10-01 記述
文献
Тонологические законы среднеяпонских именных композитов 論文/Урало-алтайские исследования54(3)
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.52

例と出典のネットワーク

例を選ぶと、それを説明する主張と出典がつながります。線は記録上の参照関係を示します。語の派生方向や同系関係を示すものではありません。

例

雨

ame ~ -same

主要例

定説

単語ネットワークへ(1)単語ネットワークへ(2)
説明する主張

例の一覧 13件

各行を開くと、語形の位置づけ、主張、評価、出典を確認できます。同じ語について複数の比較を収録する場合があります。

13件を表示しています。

収録例 13件

雨 ame ~ -same 主要例 定説

ONCOJでameは226例、sameは複合語後項に29例(parusame20例、kwosame8例)。

ネットワークで見る:ojp/ame-rain

ネットワークで見る:ojp/same-rain

独立形ameと複合語後項-sameを同じ語の対応形として結ぶ記述が1953年以降繰り返される。 sの由来にはs脱落、音韻添加、前項*-siの末尾、属格的な結合部-s-の分析が競合する。

定説 複数の独立した文献が同じ組を挙げる。sの由来と変化方向の一致はない。
Kamei, Takashi 1953-04 記述
文献
Are Japanese turu and ito related to Korean turumi and sil respectively? 論文/The Annals of the Hitotsubashi Academy
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.233注22
亀井孝 1954-03-31 記述
文献
「ツル」と「イト」―日本語の系統の問題を考へる上の参考として― 論文/国語学
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.11
Martin, Samuel Elmo 1987 記述
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.35–37
橋本進吉 1969; 板橋2001は1973年版を引用 記述
文献
助詞・助動詞の研究 書籍/橋本進吉博士著作集8
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.143–145
経由
itabashi2001-initial-s (via・孫引き)
玉村文郎 1985 記述
文献
語彙の研究と教育(下) 書籍/日本語教育指導参考書13
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.16
風間伸次郎 2003-12-26 提唱
文献
アルタイ諸言語の3グループ(チュルク、モンゴル、ツングース)、及び朝鮮語、日本語の文法は本当に似ているのか:対照文法の試み 書籍所収論文/日本語系統論の現在
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
p.276
Francis-Ratte, Alexander Takenobu 2016 提唱
文献
Proto-Korean-Japanese: A New Reconstruction of the Common Origin of the Japanese and Korean Languages 学位論文
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.40–41
Unger, J. Marshall 2026-03-20 記述
文献
New Thoughts on Voiced Obstruent Lenition and the Allophones of /g/ 論文/Language in Japan
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.97、102
山口佳紀 1974-09-30 提唱
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.2、14
Urakami, Junnosuke 1989-08 伝聞
文献
Some problems in the phonology of Old Japanese reconsidered in the light of comparative evidence from the Amami dialects 学位論文/PhD thesis, School of Oriental and African Studies, University of London
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
p.47
柴田知薫子 2022-01-28 伝聞
文献
日本語の音韻変化――上代から現代まで―― 論文/群馬大学共同教育学部紀要 人文・社会科学編71
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
p.83注9
Kolodyazhny, Mikhail M. 2024-10-01 記述
文献
Тонологические законы среднеяпонских именных композитов 論文/Урало-алтайские исследования54(3)
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.52

この例へのリンク

稲 ine ~ -sine 主要例 定説

ONCOJでineは4例。sineは韻文コーパスに語彙素がなく、散文・祝詞資料での確認が残る。

ネットワークで見る:ojp/ine-rice

ネットワークで見る:ojp/sine-rice

独立形ineと主に複合語後項に現れるsineを同じ語の対応形として結ぶ記述が1867年以降繰り返される。 s脱落、s添加、*zまたは*jの複合境界後の強化という分析が競合する。

定説 複数の独立した文献と辞書が同じ組を挙げる。sの由来と変化方向の一致はない。
Pfizmaier, August 1867 記述
文献
Zu der Sage von Fo-wo-de-mi-no mikoto 論文/Sitzungsberichte der philosophisch-historischen Classe der Kaiserlichen Akademie der Wissenschaften
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.126
Kamei, Takashi 1953-04 記述
文献
Are Japanese turu and ito related to Korean turumi and sil respectively? 論文/The Annals of the Hitotsubashi Academy
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.233注22
亀井孝 1954-03-31 記述
文献
「ツル」と「イト」―日本語の系統の問題を考へる上の参考として― 論文/国語学
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.11
橋本進吉 1969; 板橋2001は1973年版を引用 記述
文献
助詞・助動詞の研究 書籍/橋本進吉博士著作集8
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.143–145
経由
itabashi2001-initial-s (via・孫引き)
Martin, Samuel Elmo 1987 記述
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.35–37
竹生政資 2009 提唱
文献
万葉集2005番歌の「然叙手而在」の解釈について 論文/佐賀大学文化教育学部研究論文集
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.111–112
Whitman, John 2012 提唱
文献
Northeast Asian Linguistic Ecology and the Advent of Rice Agriculture in Korea and Japan 論文/Rice
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.155–156注11
Unger, J. Marshall 2026-03-20 記述
文献
New Thoughts on Voiced Obstruent Lenition and the Allophones of /g/ 論文/Language in Japan
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.97、102
小学館『デジタル大辞泉』編集部 取得2026-08-24 記述
文献
しね(稲) ウェブ資料/goo辞書 デジタル大辞泉
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
山口佳紀 1974-09-30 提唱
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.2、14
Kolodyazhny, Mikhail M. 2024-10-01 記述
文献
Тонологические законы среднеяпонских именных композитов 論文/Урало-алтайские исследования54(3)
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.52

この例へのリンク

棄つ utu ~ sutu 主要例 定説

両形とも独立の動詞として文証される(ONCOJでute4例、sute5例)。

ネットワークで見る:ojp/utu

ネットワークで見る:ojp/sute

同じ「捨てる」を表す動詞utuとsutuが文証される。亀井はsを持つ形を古い形とし、 母音語頭形をs脱落の結果とする可能性を示す。

定説 両形とも独立の動詞として文証され、複数の文献が組として挙げる。s脱落は提案に留まる。
Kamei, Takashi 1953-04 記述
文献
Are Japanese turu and ito related to Korean turumi and sil respectively? 論文/The Annals of the Hitotsubashi Academy
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.233注22
亀井孝 1954-03-31 記述
文献
「ツル」と「イト」―日本語の系統の問題を考へる上の参考として― 論文/国語学
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.11
橋本進吉 1969; 板橋2001は1973年版を引用 記述
文献
助詞・助動詞の研究 書籍/橋本進吉博士著作集8
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.143–145
経由
itabashi2001-initial-s (via・孫引き)
Martin, Samuel Elmo 1987 記述
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.35–37
山口佳紀 1974-09-30 提唱
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.5、14

この例へのリンク

植う・据う uwe ~ suwe 主要例 提案

語義と構文に差がある(ONCOJでuwe47例、suwe23例)。

ネットワークで見る:ojp/uwe-plant

ネットワークで見る:ojp/suwe-place

uwe「植える」とsuwe「据える・座らせる」を組として結ぶ記述がある。崎山は万葉集15・3761の 用例を根拠に、suweからuweへの意味変化と語頭s脱落を提案する。

提案 文献が組として挙げる一方、語義と構文に差がある。意味変化を伴う説は崎山の仮説である。
Kamei, Takashi 1953-04 記述
文献
Are Japanese turu and ito related to Korean turumi and sil respectively? 論文/The Annals of the Hitotsubashi Academy
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.233注22
橋本進吉 1969; 板橋2001は1973年版を引用 記述
文献
助詞・助動詞の研究 書籍/橋本進吉博士著作集8
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.143–145
経由
itabashi2001-initial-s (via・孫引き)
Martin, Samuel Elmo 1987 記述
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.35–37
崎山理 2012 提唱
文献
日本語の混合的特徴―オーストロネシア祖語から古代日本語へ音法則と意味変化― 論文/国立民族学博物館研究報告
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.382–383
National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
MYS.15.3761
山口佳紀 1974-09-30 提唱
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.5、14

この例へのリンク

兄・男性親族 ye ~ se 対照例 疑義

橋本・亀井の歴史的な組。上代音yeが純粋な∅~s対応を妨げる。

ネットワークで見る:ojp/e-elder

ネットワークで見る:ojp/se-male-relative

橋本と亀井はe「兄」とse「男性親族」を組として結んだ。村山1955と山口1974は、eの上代音がyeであるため、 母音語頭形とs語頭形の組に含められないと指摘する。語義の重なりも部分的である。

疑義 歴史的な組として文献史上重要である。上代音yeとseの比較にはsの有無に加えて語頭yの説明が要る。
Kamei, Takashi 1953-04 記述
文献
Are Japanese turu and ito related to Korean turumi and sil respectively? 論文/The Annals of the Hitotsubashi Academy
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.233注22
亀井孝 1954-03-31 記述
文献
「ツル」と「イト」―日本語の系統の問題を考へる上の参考として― 論文/国語学
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.11
橋本進吉 1969; 板橋2001は1973年版を引用 記述
文献
助詞・助動詞の研究 書籍/橋本進吉博士著作集8
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.143–145
経由
itabashi2001-initial-s (via・孫引き)
日本漢字能力検定協会 取得2026-08-24 記述
文献
兄(え) ウェブ資料/漢字ペディア
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
兄 取得2026-08-24 記述
文献
兄 ウェブ資料/コトバンク デジタル大辞泉ほか
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
村山七郎 1955-03 disputes
文献
亀井孝『「ツル」と「イト」』を読みて 論文/国語学20
立場
disputes(立場の定義なし)
箇所
p.126
山口佳紀 1974-09-30 disputes
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
disputes(立場の定義なし)
箇所
p.14注1

この例へのリンク

開く・咲く ak- ~ sak- candidate 提案

山口1974の第1組。saku「裂く」とは同音の別語として扱う。

ネットワークで見る:ojp/ak-open

ネットワークで見る:ojp/sak-bloom

山口1974はaku「開く」とsaku「咲く」をサ行の無子音形・有子音形の組に数える。

提案 形と開花を開く変化には意味上の接点がある。同根性と変化方向は山口の提案である。
山口佳紀 1974-09-30 提唱
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.3–4、14

この例へのリンク

多く ahani ~ sahani candidate 疑義

ahaniは一例で、訓と語義に不確実性がある。

ネットワークで見る:ojp/ahani-many

ネットワークで見る:ojp/sahani-many

山口1974はahaniとsahaniを「多く」の意味で対応させる。

疑義 ahaniの用例が一例に限られ、訓と語義にも不確実性が残る。
山口佳紀 1974-09-30 提唱
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
p.4

この例へのリンク

止める as- ~ sas- candidate 疑義

sasuは中古の複合動詞後項に偏る。

ネットワークで見る:ojp/as-stop

ネットワークで見る:emj/sas-stop

山口1974はasuと複合動詞後項のsasuを「止める」の意味で対応させる。

疑義 asuの訓・語義に異説があり、sasuは中古の複合動詞後項に偏る。
山口佳紀 1974-09-30 提唱
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
p.4

この例へのリンク

代名詞 i ~ si candidate 疑義

指示機能と用例分布の比較が残る。

ネットワークで見る:ojp/i-pronoun

ネットワークで見る:ojp/si-he

山口1974は代名詞iとsiをサ行の無子音形・有子音形の組に数える。

疑義 両形の指示機能と用例分布を揃えた検証が残る。
山口佳紀 1974-09-30 提唱
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.4–5

この例へのリンク

助詞 i ~ si candidate 提案

助詞の機能差を用例ごとに検査する。

ネットワークで見る:ojp/i-particle

ネットワークで見る:ojp/si-particle

山口1974は助詞iとsiをサ行の無子音形・有子音形の組に数える。

提案 両助詞の機能と分布を用例ごとに比較する必要がある。
山口佳紀 1974-09-30 提唱
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
p.5

この例へのリンク

息 i ~ si candidate 疑義

両形とも複合語からの語基抽出に依存する。

ネットワークで見る:ojp/i-breath

ネットワークで見る:ojp/si-breath

山口1974は複合語から抽出したiとsiを「息」の語基として対応させる。

疑義 単独語としての文証を欠き、複合語の切り分けに依存する。
山口佳紀 1974-09-30 提唱
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
p.5

この例へのリンク

去る・死ぬ in- ~ sin- candidate 提案

専用項目research/entries/sin-die.yamlに競合分析がある。

ネットワークで見る:ojp/in-depart

ネットワークで見る:ojp/sin-die

山口1974はinu「去る」とsinu「死ぬ」をサ行の無子音形・有子音形の組に数える。

提案 両動詞は意味と活用に接点を持つ。同根性と変化方向には複数の分析がある。
山口佳紀 1974-09-30 提唱
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
p.5

この例へのリンク

氏・筋 udi ~ sudi candidate 疑義

系統という語義の接点を持つ。

ネットワークで見る:ojp/udi-lineage

ネットワークで見る:emj/sudi-line

山口1974はudi「氏」とsudi「筋」を系統の意味で対応させる。

疑義 語義の接点はあるが、音対応と年代を含む個別の実証が残る。
山口佳紀 1974-09-30 提唱
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.5–6

この例へのリンク

既往記述 42件

研究

日本神話の注釈中でineがsineとして現れると記し、kuma-sine・uru-sineを例示する。 さらにsineからseへの縮約案を示し、wa-seを並行例に置く。一般的なs脱落やs添加の音法則は提案していない。

Pfizmaier, August 1867 記述
文献
Zu der Sage von Fo-wo-de-mi-no mikoto 論文/Sitzungsberichte der philosophisch-historischen Classe der Kaiserlichen Akademie der Wissenschaften
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.126
研究

注22で-sine/ine、-same/ame、suuru/uuru、sutu/utu、-siha/iha、se/jeの六組を列挙し、 古いsが消失した可能性を示す。この推定は可能性として提示され、六組だけで規則的な変化を立証していない。

Kamei, Takashi 1953-04 記述
文献
Are Japanese turu and ito related to Korean turumi and sil respectively? 論文/The Annals of the Hitotsubashi Academy
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.233注22
研究

亀井のs脱落説には立証が足りないと評し、ame/sameとe/seを同列に扱えるかを問う。 e「兄」の上代音がyeである点を具体的な反証に挙げる。

村山七郎 1955-03 disputes
文献
亀井孝『「ツル」と「イト」』を読みて 論文/国語学20
立場
disputes(立場の定義なし)
箇所
p.126
研究

サ行についてaku/saku、ahani/sahani、asu/sasu、代名詞i/si、助詞i/si、i/si「息」、inu/sinu、 uu/suu、utu/sutu、udi/sudiの10組を検討する。amane-si/samane-siにはsa-接頭辞と母音脱落を選ぶ。 形の対応を確認した後、先行するs語頭形から母音語頭形が生じたという史的方向を提案する。 sameとameの共存には、複合語後項と独立語の機能分担が関わったと考える。e/seは上代音yeを理由に外す。

山口佳紀 1974-09-30 提唱
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.2–6、14
研究

山口1985をharu+ame>harusame型のs挿入例を収集した研究として紹介し、発音部位との相関を 形態音韻論の問題に位置づける。

江口泰生 2003-03-31 伝聞
文献
形態音韻論の射程 論文/岡大国文論稿31
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
p.238(通し頁27)
研究

子音挿入の例を春雨・小雨・氷雨に限られるものとして紹介し、例数の少なさからsameを古形とする説も記す。

柴田知薫子 2022-01-28 伝聞
文献
日本語の音韻変化――上代から現代まで―― 論文/群馬大学共同教育学部紀要 人文・社会科学編71
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
p.83注9
研究

中期日本語の名詞複合でame/-sameとine/-sineを後項異形として挙げ、原因を未解決とする。 Martinの付加音素*zも紹介し、この異形が複合語の音調に影響した明瞭な兆候は見えないと述べる。

Kolodyazhny, Mikhail M. 2024-10-01 記述
文献
Тонологические законы среднеяпонских именных композитов 論文/Урало-алтайские исследования54(3)
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.52
academic-web

harusameの子音挿入とnagekiの母音融合をプロミネンス衝突回避で説明する。 2025年刊書の該当頁は未確認で、著者自身の紹介記事から適用範囲を確認した。

窪薗晴夫 2025-07-17 提唱
文献
言語現象を「一般化」することの楽しさ ウェブ資料/くろしお出版note
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
窪薗晴夫 2025-04 伝聞
文献
一般言語学から見た日本語の音韻構造 書籍/一般言語学から見た日本語の音声3
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
経由
kubozono2025-generalizing-linguistic-phenomena (via・孫引き)
研究

parusameを日琉祖語*parus-amaiから導き、sを前項paruの祖語末子音に帰属させる。 動詞複合などにも語末*sの反映を求めるため、雨複合だけに閉じない検証が可能になる。

尹熙洙 2026-06-17 提唱
文献
Syllable- and word-final consonants in Proto-Japonic 文書/39e Journées de linguistique d’Asie orientale―Livret des résumés
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
p.89
辞典

sameを複合語後項の造語要素として立て、s挿入説、same古形説、平安時代のhayasaame・harusaame・ kosaameを記す。saameとsameの先後には両方向の検討を載せる。

小学館 参照2026-09-05 記述
文献
雨(精選版 日本国語大辞典) 辞典/コトバンク
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
見出し「雨」補注
研究

板橋2001は橋本『助詞・助動詞の研究』pp.143–145を紹介し、e/se、ame/ko-same・mura-same、ine/sine、 uwe/suwe(据える・植える)、utu/sutuの六組を「サ行子音の脱落」の例として並べる。国立国会図書館は 同書を1969年版として登録し、板橋の参考文献は1973年版を挙げる。当該頁は未照合であり、六組の形と 位置づけは板橋の報告として扱う。

板橋義三 2001 伝聞
文献
古代日本語とオーストロネシア諸言語における一形態の同源性(1) 論文/比較社会文化
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
p.67
橋本進吉 1969; 板橋2001は1973年版を引用 記述
文献
助詞・助動詞の研究 書籍/橋本進吉博士著作集8
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.143–145
経由
itabashi2001-initial-s (via・孫引き)
研究

音韻添加の例としてharu-s-ame、ma-s-ao、nigi-s-ineを一列に示す。この分析は複合語後項に現れるsを 語形成の境界現象として扱う。独立語のutu/sutuやe/seへ直接適用した記述ではない。

玉村文郎 1985 記述
文献
語彙の研究と教育(下) 書籍/日本語教育指導参考書13
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.16
研究

第1章§31「Alternation of s- with zero」でame/-same、ara-/sara-、ine/-sine、awo/-sawo、ut-/sut-、 sin-/in-、uwe/suwe、mane-si/samane-si、琉球諸語のiba-/siba-などを広く検討し、語頭子音の散発的な消失、 sa-接頭辞、複合内の形態境界、古い属格要素など複数の説明可能性を併記する。対照例として、 katasipaをkata-siとipaの縮約で説明し、akare-/sakar-を別の語幹とし、(-)swo/wo「麻」には sa-woの圧縮やasa-woの語頭消失という複数の案を添える。

Martin, Samuel Elmo 1987 記述
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.35–37
研究

橋本の記述を指示語*i/*siの議論に接続し、指示語*iから*siを作るs添加説を述べる。この添加説の直接の 対象は指示語系列であり、六組全体へ同じ方向を与えた記述として引用しない。オーストロネシア諸語との 同源性に関する広域比較は、六組の存在確認と別の主張として評価する。

板橋義三 2001 提唱
文献
古代日本語とオーストロネシア諸言語における一形態の同源性(1) 論文/比較社会文化
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
p.67
研究

古代日本語の属格形式として結合部-s-を立て、haru-s-ame・ko-s-ame・mura-s-ame・hi-s-ame、 taba-s-ine・uru-s-ine・mi-s-ine・nigi-s-ine・ara-s-ine、ma-ss-aoを一列に置く。属格形式どうしの 使い分けは未解明とする。この分析では複合中のsが語根の一部から独立した形態要素になる。

風間伸次郎 2003-12-26 提唱
文献
アルタイ諸言語の3グループ(チュルク、モンゴル、ツングース)、及び朝鮮語、日本語の文法は本当に似ているのか:対照文法の試み 書籍所収論文/日本語系統論の現在
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
p.276
研究

万葉集15・3761の「須恵之多祢可良」suwe si tane karaを取り上げ、suwe「据える」からuwe「植える」への 意味変化と語頭s脱落を提案する。本文のsuweとtaneの共起はONCOJでも確認できる。語源方向は崎山の仮説である。

崎山理 2012 提唱
文献
日本語の混合的特徴―オーストロネシア祖語から古代日本語へ音法則と意味変化― 論文/国立民族学博物館研究報告
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.382–383
National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
MYS.15.3761
研究

万葉集897・800の訓釈を論じる中でsutuとutuを比較し、琉球諸語のs語頭形を根拠に sutuからutuへの語頭s脱落を提案する。万葉集5・800のnuki-turuには、nuki-utu-ruと nuki-sutu-ruの二つの縮約前形を候補として示す。

竹生政資 2009 提唱
文献
万葉集2005番歌の「然叙手而在」の解釈について 論文/佐賀大学文化教育学部研究論文集
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.109–112
研究

VovinとUngerによる稲の*zinaCiを報告し、日琉祖語*jinaCと複合境界後のglide strengtheningを提案する。 語頭sの消失とsの添加に加わる第三の分析である。Unger 1977は稲に*zinaCiを置き、語頭では*zが消失し、 複合内部では西部上代日本語の/s/として保たれたと分析したという。Blench 2005のTable 2.9も Vovin 1998 p.368に帰属する*(z)ina-Ci/*(h)ina-Ciを転載する。

Whitman, John 2012 記述
文献
Northeast Asian Linguistic Ecology and the Advent of Rice Agriculture in Korea and Japan 論文/Rice
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.155–156注11
Unger, J. Marshall 1977; 第2版1993 提唱
文献
Studies in Early Japanese Morphophonemics 書籍
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
経由
whitman2012-rice-agriculture (via・孫引き)
Blench, Roger 2005著者稿 伝聞
文献
Stratification in the peopling of China: how far does the linguistic evidence match genetics and archaeology? 書籍所収論文/Human Migrations in Continental East Asia and Taiwan: Matching Archaeology, Linguistics and Genetics
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
Table 2.9
Vovin, Alexander 1998 提唱
文献
Japanese rice agriculture terminology and linguistic affiliation of Yayoi culture 書籍所収論文/Archaeology and Language II: Archaeological Data and Linguistic Hypotheses
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
p.368
経由
blench2005-stratification-china (via・孫引き)
研究

ameとineの語頭*z再建を検討し、韓国語比較から母音語頭の再建を支持する。parusameは*paru-siとameの 複合として分析され、sは前項の連体的要素*-siへ帰属する。nagameがsを持たない点も論拠に含まれる。

Francis-Ratte, Alexander Takenobu 2016 提唱
文献
Proto-Korean-Japanese: A New Reconstruction of the Common Origin of the Japanese and Korean Languages 学位論文
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
pp.40–41
研究

Labrune・Irwin 2021は現代語のharu+ameからharu-sameへの形成を子音挿入として分類し、著者公開原稿の 注15はtana-sine(<ine)を後項語頭の不規則変化に含める。Huang 2023も実験刺激のharusameを haru+ameから子音挿入を伴って形成された複合語として扱う。どちらも現代の複合語形成を対象とし、 上代の変化方向を単独で定めない。

Labrune, Laurence 2021 記述
文献
Japanese apophonic compounds 論文/Journal of Japanese Linguistics
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
著者稿p.21
Huang, Chuyu 2023 記述
文献
Foot-Level and Boundary-Durational Effect Driven by Morphological Complexity in Japanese 論文/Japanese/Korean Linguistics
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.72
研究

Francis-Rattéの批判を受け、ame、ipa、ine、mane-siに語頭*zを置く証拠が得られないとする。一方で parusame、katasipa、urusine、(s)amane-siのsの起源を未解決と評価し、これをvariable/intrusive OJ s および「harusame problem」と呼ぶ。

Unger, J. Marshall 2026-03-20 記述
文献
New Thoughts on Voiced Obstruent Lenition and the Allophones of /g/ 論文/Language in Japan
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.97、102
corpus

ONCOJ2021年版でame(雨・天)は226例、複合語後項のsameは29例、ineは4例、uteは4例、suteは5例、 uweは47例、suweは23例、seは58例を数える。sineとe「兄」に対応する語彙素は確認できない。 個々の数は語源関係を証明せず、語形と分布を切り分ける基礎資料として用いる。

National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
辞典

デジタル大辞泉はsineをineと同義の見出しに立て、主に複合語後項に現れる分布を示す。コトバンクの 荒稲項も複合内のsineをineの形として説明し、別の百科事典項はsineを古い語形と呼ぶ。 「複合語後項形」と「古い形」は異なる問いに答える用語であり、どちらも変化方向を単独では確定しない。

小学館『デジタル大辞泉』編集部 取得2026-08-24 記述
文献
しね(稲) ウェブ資料/goo辞書 デジタル大辞泉
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
荒稲 取得2026-08-24 記述
文献
荒稲 ウェブ資料/コトバンク
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
いね 取得2026-08-24 記述
文献
いね ウェブ資料/コトバンク 日本大百科全書ほか
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
辞典

漢字ペディアとコトバンクの兄項はeとseの使用条件を分ける。eは年長の同胞、seは女性側から男性親族・ 夫・恋人を指す用法を含む。橋本・亀井の表が両方を「兄」と要約する場合も、語義の重なりは部分的である。

日本漢字能力検定協会 取得2026-08-24 記述
文献
兄(え) ウェブ資料/漢字ペディア
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
兄 取得2026-08-24 記述
文献
兄 ウェブ資料/コトバンク デジタル大辞泉ほか
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
ウェブ辞典

順列和語辞典のe項・sine項・same項は日本国語大辞典の記述を転記したと称する。same項はs挿入説、 same古形説、sa-ame型を掲げる。転載元の本文と校訂本文を確認できていないため、初出・用例の根拠には用いない。

え【兄】 取得2026-08-24 伝聞
文献
え【兄】 ウェブ資料/順列和語辞典(転載型ウェブページ)
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
しね【稲】 取得2026-08-24 伝聞
文献
しね【稲】 ウェブ資料/順列和語辞典(転載型ウェブページ)
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
さめ(小雨) 取得2026-08-24 伝聞
文献
さめ(小雨) ウェブ資料/順列和語辞典(転載型ウェブページ)
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
web-transcription

亀井1954のp.11を転記し、sine・sameが主に複合語後項へ偏り、suu・sutuが独立用法を持つという分布差を 指摘する。転記は国立国語研究所の公開全文と一致する。

niji wo mita 2013-12-14 伝聞
文献
「稲(いね)」を「しね」と読むこと ブログ記事/niji wo mita
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
ウェブ上の仮説

『時代別国語大辞典:上代編』のsine・same項とharusame記述を転記し、子音挿入説を検討したうえで 声門化を含む独自説を述べる。辞書の記述とページ作者の仮説を分離し、転記範囲には検証待ちを付す。

鷺坂健一 1999-07-16更新; 取得2026-08-24 提唱
文献
古代日本語のどんなところに喉頭化母音がみられたのか ウェブ資料/paline
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
鷺坂健一 2008-02-02更新; 取得2026-08-24 提唱
文献
サ行イ音便の問題 ウェブ資料/paline
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
ウェブ上の比較

harusame・saame・misasaをめぐる辞書記述と読者案を紹介する。読者案は探索候補に置く。

道浦俊彦 刊行日不明; 取得2026-08-24 伝聞
文献
春雨と秋雨 ウェブ資料/ことばの話421
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
ウェブ上の仮説

s脱落・s添加を広く論じる個人ブログがある。原典への導線と独自推測を区別して読む。

日本語の語頭s脱落をめぐる覚書 2016-06; 取得2026-08-24 提唱
文献
日本語の語頭s脱落をめぐる覚書 ブログ記事/おまつじゃの雑記
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
上代日本語のs添加をめぐる覚書 2022; 取得2026-08-24 提唱
文献
上代日本語のs添加をめぐる覚書 ブログ記事/ppnetwork
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
ウェブ上の仮説

haru-s-ameとma-s-aoを母音衝突回避のbuffer consonantとして扱う記事がある。挿入説を疑問視し、 -same複合群と古形保持説を紹介する記事もある。

金谷武洋 1995-01執筆; 2005-09-01公開; 2017-10-01移転; 2019-08-26更新 提唱
文献
第2回「ラ抜き言葉」という名称は正しくない:ラ抜き議論はマ抜け ブログ記事/金谷武洋公式ブログ
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
音の増減、転倒をめぐる修辞用語 2011-10-09; 2015-10-08更新 伝聞
文献
音の増減、転倒をめぐる修辞用語 ブログ記事/marges de la linguistique
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
ウェブ上の仮説

harusameのsを介入子音と呼びフランス語のリエゾンと比較する記事、intrusive /s/と呼び擬音・ オーストロネシア比較による独自案を述べる記事がある。子音挿入説を残す検索索引もあるが、 取得時に本文URLが404を返したページは弱い探索資料に置く。

信州Kaz 2023-01-21 提唱
文献
介入子音, フランス語と日本語の類似性 ブログ記事/note
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
Seth Coonrod 2023頃; 取得2026-08-24 提唱
文献
Rain 雨 ウェブ資料/IMABI
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
大西佐七 刊行日不明; 取得2026-08-24 伝聞
文献
文法各論:頭音法則 ウェブ資料/大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
ウェブ上の仮説

awo/sawo、ame/same、wo/so、ine/sine、ye/seを「Japanese S-mobile」の候補として問う投稿がある。 前日の週間スレッドにも同内容がある。比較関係は投稿者の探索案である。

matt_aegrin 2019-12-11 提唱
文献
Intrusive S in Compounds ウェブ資料/Reddit r/japanese
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
Weekly Q&A thread — December 09, 2019 2019-12-10のコメント 提唱
文献
Weekly Q&A thread — December 09, 2019 ウェブ資料/Reddit r/linguistics
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
ウェブ上の仮説

Francis-Rattéの分析を紹介し、投稿者自身の外部比較案を加える投稿がある。別のコメントは平安時代の saame形をsa-接頭辞の証拠と読み、雨複合に語頭*zや前項末*-siを置かない分析を提案する。 いずれも未査読の議論として扱う。

Sean Whalen 2026-07-12 提唱
文献
Old Japanese ∅ vs s- in compounds: parusame ‘spring rain’, urusine ‘non-glutinous rice’, etc. ウェブ資料/Reddit r/HistoricalLinguistics
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
McSionnaigh 2026-07-12 提唱
文献
Comment on “Old Japanese ∅ vs s- in compounds” ウェブ資料/Reddit r/HistoricalLinguistics
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
web-description

日本語教師試験向け教材、学習者向け記事、個人コラムではharusameやkosameが音韻添加の例として広く流通する。 三浦2023は母音連続回避を明示し、例数が少ないことにも触れる。各記事には史的方向を確定する資料がない。

日本語の変音現象(連濁・転音・音便・音韻添加・連声・半濁音化)について 2021-10-23 伝聞
文献
日本語の変音現象(連濁・転音・音便・音韻添加・連声・半濁音化)について ウェブ資料/日本語教師のはま
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
三浦弘 2023-11-02 記述
文献
割り込みの/r/と連結母音 ウェブ資料/Prontest教授のコラム
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
研究 日本語教育能力検定試験 2024-08-24 伝聞
文献
「音韻添加」の例は「はるさめ(春雨)」 ウェブ資料/note
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
研究 日本語教育能力検定試験 2023-07-12 伝聞
文献
音位転換と音韻添加の例 ウェブ資料/note
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
Changes in Pronunciation 2019-11-20 伝聞
文献
Changes in Pronunciation ウェブ資料/Japanese with Anime
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
リュディア 2024-08-20 伝聞
文献
登録日本語教員試験対策 母音や子音が元の音から変化する例 ウェブ資料/note
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
中田康二 2024 伝聞
文献
子音と母音――令和5試験I問題3のA ウェブ資料/note
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
岡野勇仁 2024-03-25 伝聞
文献
『かよ!』の活用。 ウェブ資料/note
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
ウェブ上の仮説

tana-sineをame/same型と比較するブログ、母音連続回避によるs挿入を提案するウェブ論考がある。 両方とも独自分析として帰属させる。

tatage21 2015-03-02 提唱
文献
露出形・被覆形の起源について② ブログ記事/tatage21のブログ
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
永井正範 2016-07-01改訂 提唱
文献
日本人の神様の正体/御稲御倉と日本の原初の神 論文
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
箇所の指定なし
ウェブ上の仮説

ine/sine・ame/sameから広いs脱落対応を立てる推論を批判するページがある。批判対象の説とページ作者の 評価を分離する。

日本語タミル語起源説批判1 2004-05-23初稿; 2004-08-01追記 disputes
文献
日本語タミル語起源説批判1 ウェブ資料/起源論もろもろ
立場
disputes(立場の定義なし)
箇所
箇所の指定なし
ウェブ辞典

琉球諸語の稲語形、中央日本語ine・ina・-shine、複数研究者の再建を集約する。個別の再建は元文献で照合する。

Zachary Read 2025-09-14 伝聞
文献
ンニ・稲・Rice plant ウェブ資料/JLect
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
web-transcription

鶴見俊輔『思い出袋』所収「悲しい結末」としてame/same、ine/sine、utu/sutu、uu/suuの列挙を転載する ページがある。原著本文は未確認である。

ikazuravosatz 投稿日不詳(取得時表示4 years ago); 取得2026-08-24 伝聞
文献
鶴見俊輔『思い出袋』「悲しい結末」転載 ウェブ資料/Tumgik
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし
鶴見俊輔 2010-03 記述
文献
思い出袋 書籍/岩波新書1234
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし
経由
tumgik-ikazuravosatz-tsurumi-s-pairs (via・孫引き)
書誌手掛かり

Itô・Mester 1989は関連候補として照合した。取得PDFから当該現象の記述を確認できず、主張の根拠に用いない。

Itô, Junko 1989 記述
文献
Underspecification and phonological theory 論文/Language
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし

比較候補 12系列

mane-si/sa-mane-si

提案
sa- + mane-si

接頭辞がsを供給する対照例である。ONCOJはsamane-siのsa-を接頭辞に解析する(mane l007231、20例)。 山口1974もsa-+amane-siと母音脱落を選ぶ。Unger 2026は(s)amane-siのsの起源を未解決に含める。

Martin, Samuel Elmo 1987 記述
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.35–37
山口佳紀 1974-09-30 提唱
文献
古代日本語における語頭子音の脱落 論文/国語学98
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
p.6
Unger, J. Marshall 2026-03-20 記述
文献
New Thoughts on Voiced Obstruent Lenition and the Allophones of /g/ 論文/Language in Japan
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.97、102
National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし

ipa/kata-sipa

提案
kata-si + ipa

前項末の-siがsを供給する対照例である。Martinはkatasipaをkata-siとipaの縮約で説明する。 ONCOJのipaは110例、katasipa(l051244)は地名Katashiwaである。

Martin, Samuel Elmo 1987 記述
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.35–37
Unger, J. Marshall 2026-03-20 記述
文献
New Thoughts on Voiced Obstruent Lenition and the Allophones of /g/ 論文/Language in Japan
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.97、102
National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし

awo/sawo

疑義
sa- + awo

接頭辞説とs添加説が競合する。玉村はma-s-aoを音韻添加、風間はma-ss-aoを結合部-s-に置く。 ONCOJのawoは94例、sawo(l051904)は竿・櫂の同音語である。

Martin, Samuel Elmo 1987 記述
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.35–37
玉村文郎 1985 記述
文献
語彙の研究と教育(下) 書籍/日本語教育指導参考書13
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
p.16
風間伸次郎 2003-12-26 提唱
文献
アルタイ諸言語の3グループ(チュルク、モンゴル、ツングース)、及び朝鮮語、日本語の文法は本当に似ているのか:対照文法の試み 書籍所収論文/日本語系統論の現在
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
p.276
National Institute for Japanese Language and Linguistics 2021 記述
文献
Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese データセット
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
箇所の指定なし

aru/saru

疑義
sa + ari

指示副詞saを含む偽陽性候補である。形態境界の検査に用いる。

wo/(-)swo「麻」

疑義
sa-wo または asa-wo

Martinはsa-woの圧縮とasa-woの語頭消失という複数の案を添える。弱い候補である。

Martin, Samuel Elmo 1987 記述
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.35–37

iba-/siba-「狭い」

疑義
*sa-iba

琉球諸語の組で、*sa-ibaの可能性が挙げられる。琉球資料で形態境界を検査する候補である。

Martin, Samuel Elmo 1987 記述
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
pp.35–37

ara/sara「新」

疑義
ara ~ sara

上代のaraはONCOJで「荒い」、saraは「さらに」であり、「新」のbare formどうしを直接示す資料にならない。 Martinはarataとsaraを関連候補として挙げ、語彙表で両方に疑問符付きの古い語頭子音を置く。

Martin, Samuel Elmo 1987 記述
文献
The Japanese Language through Time 書籍
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
語彙表

asa/sasaと三朝

疑義
asa ~ sasa

読者案として報告される探索候補である。年代と語義の検証を要する。

道浦俊彦 刊行日不明; 取得2026-08-24 伝聞
文献
春雨と秋雨 ウェブ資料/ことばの話421
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
箇所の指定なし

aku/saku「開く・裂く」

疑義
aku ~ saku

山口1974のsaku「咲く」と同音の別語である。形の近さと緩い意味類似から作った探索候補に留まる。

oru/soru「折る・反る」

疑義
oru ~ soru

形の近さと緩い意味類似だけでは歴史的関係を決められない探索候補である。

uku/suku「浮く・空く」

疑義
uku ~ suku

形の近さと緩い意味類似だけでは歴史的関係を決められない探索候補である。

arasu/sarasu「荒らす・晒す」

疑義
arasu ~ sarasu

形の近さと緩い意味類似だけでは歴史的関係を決められない探索候補である。

本文未確認の文献

浜田敦(1950)「古代国語に於ける挿入的子音」『人文研究』1(7)

metadata-found 紹介元

国文学論文目録データベースの書誌と山口1974の紹介を確認した。本文の公開所在は確認できていない。

西宮一民(1993)『古事記の研究』おうふう

metadata-found

目次に「挿入的子音」の問題と「語頭子音の脱落」の問題がある。本文の該当頁は未確認である。

山口佳紀(1985)『古代日本語文法の成立の研究』有精堂出版

metadata-found 紹介元

山口1974の再録先として確認した。再録頁は未確認である。

窪薗晴夫(2025)『一般言語学から見た日本語の音韻構造』くろしお出版

metadata-found 紹介元

著者紹介記事でharusameへの適用を確認した。書籍本文の該当頁は未確認である。

橋本進吉(1969)『助詞・助動詞の研究』橋本進吉博士著作集8

located-not-consulted 紹介元

当該pp.143–145の本文画像は国立国会図書館の送信サービスの範囲内にあり、直接照合できていない。板橋2001は1973年版を挙げる。

Martin, Samuel E.(1975)Problems in establishing the prehistoric relationships of Korean and Japanese

metadata-found

会議録書誌と後続文献の参考文献表で著者・頁(pp.149–172)を確認した。本文は確認できていない。

Unger, J. Marshall(1977; 第2版1993)Studies in Early Japanese Morphophonemics

metadata-found 紹介元

著者公式ページで初版1977年・第2版1993年を確認した。稲の*zinaCi仮説の内容はWhitman 2012の報告として扱う。

Vovin, Alexander(1998)Japanese rice agriculture terminology and linguistic affiliation of Yayoi culture

metadata-found 紹介元

公式書誌とプレビューは確認済みで、章本文は未確認である。Blench 2005のTable 2.9もp.368帰属の再建を転載する。

上代語辞典編集委員会(1967)『時代別国語大辞典:上代編』三省堂

located-not-consulted 紹介元

国立国会図書館書誌は確認済みである。本文は図書館送信限定で、sine(p.361)・same(p.601)の当該頁を直接確認できていない。転記範囲には検証待ちを付す。

亀井孝(1973)『日本語系統論のみち―国語学史上の一つの試み』亀井孝論文集2

metadata-found

1953年・1954年の論考を収める再録先として書誌を確認した。本文は未確認である。

鶴見俊輔(2010)『思い出袋』岩波新書1234

metadata-found 紹介元

所収「悲しい結末」の四組列挙は転載ページで確認した。原著本文は未確認である。

探索記録

academic・2026-09-05

検索語:

国立国語研究所論文データベース、国立国会図書館、CiNii Research、機関リポジトリ、全文検索を再照合した。 山口1974、村山1955、浦上1989、板橋2002、江口2003、柴田2022、Kolodyazhny 2024、窪薗2025、尹2026を確認した。 浜田1950、西宮1993、山口1985、窪薗2025の書籍本文には未確認箇所が残る。

dictionaries・2026-09-05

検索語:

コトバンクの「雨」を再照合し、same、saame、s挿入説、same古形説の記述を確認した。

web・2026-09-05

検索語:

一般ウェブ、note、Reddit、教育サイトを検索した。音韻添加として流通する解説8件とsa-接頭辞説のコメント1件を 登録した。各資料の典拠提示と査読状況を記録した。

x-and-bluesky・2026-09-05

検索語:

XとBlueskyを著者名、現象名、主要語形で検索した。著者、日付、投稿URLを揃えられる新規の記述は確認できなかった。

academic・2026-08-24

検索語:

国立国語研究所、国立国会図書館、機関リポジトリ、書誌データベースを照合した。原典本文を確認した資料は Pfizmaier 1867、亀井1953・1954、Martin 1987、板橋2001、風間2003、玉村1985、崎山2012、Whitman 2012、 Francis-Ratté 2016、Labrune・Irwin 2021、Huang 2023、Unger 2026、竹生・西2009、ONCOJ 2021である。

dictionaries・2026-08-24

検索語:

デジタル大辞泉、コトバンク、漢字ペディア、順列和語辞典の当該項目を照合した。『時代別国語大辞典:上代編』は 書誌のみ確認し、当該頁の直接照合が残る。

web・2026-08-24

検索語:

全文ウェブ検索で個人サイト、ブログ、掲示板の記述を確認し、原典の転記と投稿者自身の仮説を分けて記録した。

x・2026-08-24

検索語:

著者・日付・投稿URLを特定できる当該現象の独立した記述を確認できなかった。検索結果の断片は出典として 登録しない。新たに見つかった投稿は、投稿者、日付、URL、アーカイブURL、原典との関係を揃えて登録する。