文献

有坂・池上法則の新解釈

白鳥詩織 ・2024-12-27

種別
論文
収録
歴史言語学
発行
日本歴史言語学会
識別子
doi 10.57565/hlj.13.0_31volume 13pages 31-54
リンク
https://doi.org/10.57565/hlj.13.0_31
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取得していない
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この文献を引用する項目 10件

提唱7記述2伝聞1

白鳥は場所の接尾辞*-ko₁の再建をEMYs ìdúkóとOY idukuの比較にも求める。 idukuはidu-にこの接尾辞が付いた形にあたる。

白鳥詩織 2024-12-27 提唱
場所を意味する接尾辞 *-ko₁ は,上代語 mi₁ya-ko₁【宮殿】(万5.848〈美夜古〉)に在証 (attest) され,場所の疑問詞であるEMYs ìdúkó と OY iduku(記歌謡42〈伊豆久〉)の比較からも再建できる。
文献
有坂・池上法則の新解釈 論文/歴史言語学
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
§3.5.1(p. 45)
此(上代日本語ko) 主張 reported-traditional

白鳥は*o₂$o₁の学史的に重要な例として、ko₂を第一要素とする2語を挙げる。 *ko₂-jó₁pi(これ-宵)> ko₂yo₂pi₁(今宵)と、セラフィム+シンザト2005に依る *ko₂-so₁ > ko₂so₂(係助詞こそ)である。いずれの語源でもkoの側は乙類のko₂として立つ。

白鳥詩織 2024-12-27 伝聞
既述の通り,第一例は *ko₂-jó₁pi【これ-宵】({宵} は五十嵐2019: id=99)> ko₂yo₂pi₁【今宵】> EMYs kóyófí(大野1953: 29; 村山1954: 85-86)である。第二例は *ko₂-so₁ > ko₂so₂【こそ[係助詞]】(Serafim & Shinzato 2005) である。
文献
有坂・池上法則の新解釈 論文/歴史言語学
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
§3.5.1(p. 45)

白鳥はkokoを*ko₂-ko₁(これ-場所)に遡らせる。近称のko₂に場所の接尾辞*-ko₁が付いた形で、 第二音節のo₂は、*(C)o₂に隣接する*(C)o₁を*(C)o₂に変えるセラフィム+シンザトの規則を 音変化とみる解釈で説明される。

白鳥詩織 2024-12-27 提唱
場所代名詞 *ko₂-ko₁【これ-場所】> ko₂ko₂【ここ】(記歌謡51〈許許〉, EMYs kòkó)と *so₂-ko₁【それ-場所】> so₂ko₂【そこ】(ibid.〈曾許〉, EMYs sòkó)も,あきらかに *o₂$o₁ の例である。
文献
有坂・池上法則の新解釈 論文/歴史言語学
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
§3.5.1(p. 45)

白鳥はsokoを*so₂-ko₁(それ-場所)に遡らせる。so₂に場所の接尾辞*-ko₁が付いた形で、 第二音節のo₂は、*(C)o₂に隣接する*(C)o₁を*(C)o₂に変えるセラフィム+シンザトの規則を 音変化とみる解釈で説明される。

白鳥詩織 2024-12-27 提唱
場所代名詞 *ko₂-ko₁【これ-場所】> ko₂ko₂【ここ】(記歌謡51〈許許〉, EMYs kòkó)と *so₂-ko₁【それ-場所】> so₂ko₂【そこ】(ibid.〈曾許〉, EMYs sòkó)も,あきらかに *o₂$o₁ の例である。
文献
有坂・池上法則の新解釈 論文/歴史言語学
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
§3.5.1(p. 45)
*tukoi(月) 主張 proposed

白鳥は月読の神名を*Tùku(j)-jo₂mi(月-読み)に遡らせ、福田の法則 (pre-OY *o₂ > OY o₁ /u$__)で*tukujo₁miに変化したのちに中段母音の上昇(MVR)を 経た形とみて、『日本書紀』所引の「一書」が示す二重語Tukuyumi₁の第三音節の母音を 説明する。『古事記』・『山城国風土記』逸文の〈月讀〉の表記は、語源意識による類推で 生じた新形が優勢になった結果と説明されうるとする。

白鳥詩織 2024-12-27 提唱
従来の理論は,『日本書紀』に引用された「一書」から存在をしることができる二重語 Tukuyumi₁(〈一書云,月弓尊,月夜見尊,月讀尊〉)の第三音節の母音をうまく説明できないが,福田の法則を仮定すれば,*tukujo₁mi に変化したのちに MVR を経験したものと説明できよう。
文献
有坂・池上法則の新解釈 論文/歴史言語学
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
§3.2.2(p. 42)
中段母音上昇(MVR) 現象の例 proposed

白鳥は月読の神名を*Tùku(j)-jo₂mi(月-読み)に遡らせ、福田の法則 (pre-OY *o₂ > OY o₁ /u$__)で*tukujo₁miに変化したのちに中段母音の上昇(MVR)を 経た形とみて、『日本書紀』所引の「一書」が示す二重語Tukuyumi₁の第三音節の母音を 説明する。『古事記』・『山城国風土記』逸文の〈月讀〉の表記は、語源意識による類推で 生じた新形が優勢になった結果と説明されうるとする。

白鳥詩織 2024-12-27 提唱
文献
有坂・池上法則の新解釈 論文/歴史言語学
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
§3.2.2(p. 42)
中段母音上昇(MVR) 現象の例 proposed

いづこ・いづく:EMYs ìdúkó :: OY iduku。

白鳥詩織 2024-12-27 提唱
文献
有坂・池上法則の新解釈 論文/歴史言語学
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
§3.5.1(p.45)
中段母音上昇(MVR) 現象の例 speculative

抜く:*no₁k- :: nok-。

白鳥詩織 2024-12-27 提唱
文献
有坂・池上法則の新解釈 論文/歴史言語学
立場
提唱(その出典が言い出します)
箇所
§3.5.1(p.46)

MVRは何を説明するか

白鳥詩織 2024-12-27 記述
文献
有坂・池上法則の新解釈 論文/歴史言語学
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
§2.2
中段母音上昇(MVR) 既往記述 academic

白鳥2024の呼称「中段母音の上昇」に従い、本文では中段母音上昇(MVR)と表記します。

白鳥詩織 2024-12-27 記述
文献
有坂・池上法則の新解釈 論文/歴史言語学
立場
記述(そう書いてあります)
箇所
§2.2・略号一覧