現象記述

上代特殊仮名遣い(甲乙)

Old Japanese kō–otsu distinctions

上代特殊仮名遣甲類・乙類

上代の音仮名には、後代に同じ音節となるものを書き分ける甲類・乙類の区別があります。文献ごとの区別と、その合流の時期を示します。

時期

世紀は出典に基づく概算です。用例・対応形の範囲は、その間ずっと変化が進行していたことを意味しません。

上代資料の甲乙

上代日本語・約8世紀用例・対応形の範囲

8世紀の主要資料を対象とした概算です。すべての音節が期間全体を通じて同じ区別を保つわけではありません。

Frellesvig, Bjarke 2010 伝聞
文献
A History of the Japanese Language 書籍
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
§2.1、p.30;§7.3.2.1、p.206

コの書き分けの残存

中古日本語初期・約9〜10世紀用例・対応形の範囲

10世紀初頭までという記述を世紀幅の目安として示します。上限は世紀幅の目安で、最終用例の年ではありません。音声上の対立がこの時期まで続いたかは未確定です。

Frellesvig, Bjarke 2010 伝聞
文献
A History of the Japanese Language 書籍
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
§2.1、p.30;§7.3.2.1、p.206

対象範囲

  • 主に8世紀の上代日本語資料に見られる音仮名の書き分けを扱います。
  • 区別される音節の組は文献ごとに異なります。甲乙の書き分けと具体的な音価の解釈は、別々に根拠を示します。

ローマ字はFrellesvigの音韻表記です。>は出典の変化方向、〜は区別される語形の対照を表します。

書き分けと合流

Frellesvigは、初期の上代語に88音節を認めます。モの甲乙の区別は『古事記』(712年)に見られ、後の資料では合流しています。

甲乙の区別の崩壊は上代資料の中ですでに進んでいます。コの甲乙は10世紀初頭まで書き分けられますが、同書はその段階では表記上の慣習だった可能性を指摘します。

Frellesvig, Bjarke 2010 伝聞
文献
A History of the Japanese Language 書籍
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
§2.1、pp.28–30;§7.3.2.1、p.206

分析と検証項目 0件

各分析の提案者は本文と出典に示します。評価はEUJによるもので、検証項目を併記します。

例と出典のネットワーク

例を選ぶと、それを説明する主張と出典がつながります。線は記録上の参照関係を示します。語の派生方向や同系関係を示すものではありません。

例

目・女

me「目」〜mye「女」

source-reported

通説

説明する主張
  • 主張

    Frellesvigの転写では、me「目」とmye「女」は甲乙の区別を持ち、中古にはmeに合流します。

    通説 Frellesvigの記述に基づきます。
    出典

例の一覧 2件

各行を開くと、語形の位置づけ、主張、評価、出典を確認できます。同じ語について複数の比較を収録する場合があります。

2件を表示しています。

収録例 2件

目・女 me「目」〜mye「女」 source-reported 通説

語形の転写は出典に従います。

Frellesvigの転写では、me「目」とmye「女」は甲乙の区別を持ち、中古にはmeに合流します。

通説 Frellesvigの記述に基づきます。
Frellesvig, Bjarke 2010 伝聞
文献
A History of the Japanese Language 書籍
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
§7.3.2.1、p.206

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日・火 pi「日」〜pwi「火」 source-reported 通説

語形の転写は出典に従います。

Frellesvigの転写では、pi「日」とpwi「火」は甲乙の区別を持ち、中古にはpiに合流します。

通説 Frellesvigの記述に基づきます。
Frellesvig, Bjarke 2010 伝聞
文献
A History of the Japanese Language 書籍
立場
伝聞(他の説として伝えます)
箇所
§7.3.2.1、p.206

この例へのリンク

既往記述 0件

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本文未確認の文献

探索記録

book・2026-09-05

検索語: Frellesvig2010 §2.1、§7.3

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